台湾電力公司提供

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(台北 26日 中央社)中央山脈を越えて台湾の東西を結ぶ台湾電力の送電設備のうち、南投県万大と花蓮県銅門を結ぶルートの廃止が決まり、早ければ今年下半期にも撤去されることになった。戦後の経済発展を支えたインフラ設備のひとつが姿を消す。

1951年から53年にかけて、中央山脈を初めて越える送電ルートとして完成。全長は46キロ。6万9000ボルトの送電能力を持つ。山地での工事は困難を極めたが、限られた人力と物資、資金面での諸問題を克服し、台湾経済の生命線と呼ばれた。98年には34万5000ボルトの電力が届けられる南投県大観と花蓮県鳳林を結ぶ新ルートが完成したが、その後も引き続き運用されていた。

ただ、2015年と翌年には台風の影響で大規模な土砂崩れが相次いで発生し被災。地形が大きく変わった場所があり、復旧は困難として台電は同ルートの廃止を決めた。

関係者によると、環境への配慮などから、撤去作業には最低でも5年間の工期を要するという。一方で、南投側の一部は送電設備としての機能が残されるほか、花蓮側でも歴史的価値があるとして一部が保存されるとしている。

(黄麗芸/編集:齊藤啓介)