トリプルスコアで圧勝した都議会自民党との代理戦争・千代田区長選。朝日新聞の出口調査によれば、小池都知事の支持率は84%だ。


 そして、新風自民党の都議2人が離党届を提出した。「同じ志を持つ『都民ファースト』の皆さんのところへ合流することを選んだ」と山内晃都議。自民会派の体制刷新を予感させたのが、去年12月。千代田区の洋食店で開かれたある会合だ。自民党都議10数名が集結し、“ドン”こと内田茂都議支配の現体制を議論したという。

 先月25日に行われた都政改革・都政刷新の会の際には「小池都知事のスピード感、行動力に私たちはちゃんとついていっているのかという疑問を持った」と都議会自民党の舟坂ちかお都議は語っている。


 さらに、石原氏の証人喚問に消極的だった主流派幹部たちに反旗を翻し、舟坂都議は「百条委員会は必要ということで、皆様に呼びかけさせていただいた」と述べている。小池旋風が吹き荒れる中、いわゆる内田派も遂に態度を一変。全126都議が共同で提出し、全会一致で百条委員会設置を決議したのだ。


 22日、本会議終了後に百条委員会の初会合が開かれた。そこには自民会派の改革を訴えた舟坂都議ら、非主流派9人の姿が。舟坂都議は百条委員会の副委員長に任命されている。25日午後2時半過ぎ、「千代田選挙区の(都議選の)候補者として私が立候補をしないということを、みなさん(自民党千代田総支部)にお知らせさせていただいた。この区長選の責任を取って、自民党総支部の支部長として私1人で責任を背負わせてもらえないかと」とする会見を行った内田氏。


 記者からの「政界は引退するのかという質問に対しては、「引退しない」と笑顔を見せ、「自分の出来る政治活動は自民党のためにしていく」と語った。さらに小池都知事との対立について聞かれると、「(選挙に)負けたからといってすぐ妥協できるというのは、政治の世界では我々は教わっていない。私は近寄ったり何かするとか、安易な妥協はしない」と答えた。


 “反ドン派”の舟坂都議は「長年の経験と、やはり力がある。行政との交渉力がある。そのへんが評価されている」と内田都議が“ドン”と呼ばれる理由を説明する。また彼の信念について「『昨日より今日。今日よりも明日。いいものを作っていこう』ということ。一番の改革者だと思う。決断ができる人」と“ドン派”の都議会自民党・川松真一朗都議は語る。


 豊洲市場移転問題に、内田都議はどれほど関与しているのか。政治評論家の有馬晴海氏は「一部週刊誌的な噂はあるが」と前置き。「刑事罰のあるような話が出ているということではない」と述べた。また「議会の有力者が土地を交換したり、土地を取得したりする過程には出てこない。議決というところでは出てくるが、現場の交渉だとかでは表には全く出てこない」と川松都議は語った。

 その豊洲市場問題について、百条委員会よりも先に調査を進めている豊洲市場移転問題特別委員会は、25日午後3時から、百条委員会のメンバーとともに豊洲市場の視察を行った。今回の目的は地下水モニタリングの検証で、水を採取している井戸などを視察した。1月に発表されたモニタリング調査の結果では、環境基準を大きく上回る最大79倍のベンゼンなどが検出されている。今回は、地下水モニタリングのほか、地下ピットや仮設排水整備などが入念に視察された。豊洲問題においては、より強い権限を持つ百条委員会で、この後、証人尋問が行われることになっている。


 今後、この問題はどのように推移するのか。そもそも百条委員会というのは、「地方自治法100条に基づく強い調査権を持つ」組織のことで、出頭拒否や虚偽証言をすると禁固や罰金が課せられる。過去の例としては、2005年、都の関連団体の運営を巡り設置され、当時の浜渦武生副知事が「偽証」とみなされ辞職している。


 川松都議は国会答弁ですでに話されたことについて言及する。農林水産省によると、法律的にはこの問題はクリアしており、卸売市場の基準以上のものを求めているから厳しくなるのであって、今のままで市場は開場できるとのことだ。しかしながら、「安全面を配慮するなら豊洲市場に移す」という前提のもとで進めたものであったため、厳しくなっているそうだ。このような問題が起こっている中、東京都議会では「小池都知事に寄ろうではないか」「新党を作ろうではないか」など、混乱が続いている。いったいなぜこのような状況になってしまったのだろうか。

 「一言で言えば、選挙が間近というのがすごくあると思う」と有馬氏。「4年間の活動ができるかできないかを考えると、やはり選挙が大事だということはあるのだろう」と自身の考えを説明した。また都議選後の会派勢力について小池都知事の息のかかった人を立てようという動きがある点、新人ばかりではなく現職の人もいた方がいいであろうという点を踏まえた上で、以下のように予想した。


自民 57人→45人
公明 22人
東京改革 8人
共産 17人
都民ファースト 5人→27人


 自民に関しては「もっと減るかもしれない」としながらも、「どこに小池印の者を立てるかわからない」と述べた。さらに「いわゆる自民と小池印という構図になるのだと思う」と語った。これからの豊洲、そして東京はどうなっていくのか。今後の都政に注目が集まる。( AbemaTV/みのもんたのよるバズ! より)


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