2月25日、J1リーグが各地で開幕した。

 エディオンスタジアム広島で行われたサンフレッチェ広島対アルビレックス新潟の試合では、今期より新潟所属となった市立船橋高校出身、18歳の原輝綺が先発で出場した。高卒ルーキーが開幕スタメンに名を連ねるのは同クラブ史上初のこと。

 守備的MFとしてピッチに立ち、チームが退場者を出して10人となり、終盤には両足をつるなど厳しい局面が続いた中、見事にプロ初戦フル出場を果たした。昨季までの4年間、リーグを代表するプレーヤーでチームの大黒柱だったレオ・シルバが君臨していたポジションでプレイし続けたことは原自身にとって、さらにチームとしても極めて大きな意味を持つ。

■多くの可能性をもつルーキーの未来

 前評判通りの活躍だったと言えるだろう。鳴り物入りで入団した大型新人は堂々たるプレーで自らを表現し続け、開幕戦を終えた。

 今期より副キャプテンとなった小泉慶とダブルボランチを構成し、中盤の底で気後れすることなくチームメイトに指示を送り、相手の攻撃には体ごと投げ出すシーンもありルーキーらしからぬ力強さを随所に発揮、特にブラジルで年代別代表の経験もある広島のフェリペシウバやベテランのミキッチといった経験豊富なプレーヤーに対しても退くことなく向かっていく場面が見られた。

 また後半32分には、自陣で相手ボールを小泉が奪いすぐさま原が前へ送る場面があり、ゴールには繋がらなかったもののディフェンスだけでなく攻撃の起点としての役割もこなしていた。

 昨年、高校総体では市立船橋の主力として優勝に導き、19歳以下の日本代表にも選出されAFC U‐19選手権初戦では得点を決めるなど、5大会ぶりとなるU‐20世界選手権への出場権獲得にも貢献。このままクラブでのレギュラーを確保し続けるとともに、今年5月に行われるFIFA U-20ワールドカップ本大会のメンバー入りも視野に入れているはずだ。

 広島戦後のコメントでは、自らのプレイ内容を謙虚に振り返った後、『今日は自分が助けられたが、今度はチームを助けることが出来る、そういう選手になれるようにがんばっていきたい』と、力強い言葉で締めくくっていた。

 劣勢が予想された開幕戦、アウェーでの勝ち点を得る立役者の一人となったルーキーは今後も成長を続け、さらに頼もしくなっていくはずだ。そしてこの先、新しい「新潟の象徴」として知れ渡る日も、そう遠くないかもしれない。