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 テレンス・マリック最新作『ボヤージュ・オブ・タイム』より、日本バージョンにのみ使用されるスペシャルカードの内容が発表された。

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 本作は、『ツリー・オブ・ライフ』のテレンス・マリックが制作したドキュメンタリー映画。宇宙創生から生命の歩みまでを、世界各所で撮影された映像で辿りながら、生命の本質や人類の未来を探求していく。

 この度公開されたスペシャルカードは、マリック監督の「様々な文化背景がある人達に『ボヤージュ・オブ・タイム』が何たるかを理解するために、各地に向けてそれぞれスペシャルカードをつけたい」という希望のもと制作された。

 テレンス監督が日本用に選んだのは、13世紀(鎌倉時代)に曹洞宗の開祖となった道元禅師の和歌。本編の最初に、「世の中は  何にたとえん 水鳥の嘴(はし)振る露に 宿る月影 道元禅師」というフレーズが挿入される。(水を飲む水鳥の嘴(くちばし)から飛び散る水滴にさえ映り込む無限の宇宙を想像させる月影も、一瞬にして消え去るように、この世は儚く、無常の世界であることを詠っていると言われている)

 監督は、「これらのカードは異なる伝統を持つ人々に対して本作の扉、入り口となるようなもので、適合するために助けとなり、親しみをもたせるものになるでしょう」とコメントしている。

 日本以外に、中国やアラブ、インドバージョンも用意されている。中国は、「The Dao is the mother - creator of all things.(道(Dao)は母なるもの、すべてのものの創造者)」という道教の教えの一節を抜粋。 アラブ圏では、コーランの教えである「It was not in play that We created the heavens and the earth and all that lies between(それは、我々が創造した天と地とその間にある全てのものの祈りの中には存在しない)」が引用され、インドでは、「Brahma Vishnu Shiva(神様の名前で、過去、現在、未来を意味する)」という言葉が使われる。

 監督自身は中国用に作ったカードの、老子の教えである「道(Dao)は母なるもの、すべてのものの創造者」という言葉が、一番本作『ボヤージュ・オブ・タイム』に近いメッセージだと考えているそうだ。(リアルサウンド編集部)