「だし」を主役にした商品やサービス続々 店舗や自宅で楽しむ1汁や1杯

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 調理において「だし」は、おいしさのベースとして欠かせないものだが、最近はだしに注目した商品やサービスが登場している。

 昆布やかつお節などを煮出して、うまみ成分を抽出した「だし」。昔からおいしさの決め手ではあるものの、その存在は料理の味の引き立て役だった。ところが最近はだしが主役となり、新しいつき合い方や楽しみ方を提案する店舗や商品が続々と生まれている。

 だしを主役にした店舗の先駆けの一つが、にんべん(本社:東京都中央区)が展開する「日本橋だし場(NIHONBASHI DASHI BAR)」。「一汁一飯」をコンセプトに、2010年に1号店がオープンして以来、今日までかつお節だし、月替わりの汁メニューなどを通して、本物のだしのおいしさをアピールしてきた。年々ファンも増えており、店舗は現在、本格的な食事が楽しめる店舗を含め、都内6カ所を数えるにいたった。

 本物のだしのおいしさを知りたいときに、まずチョイスしたいのは「かつお節だし」。1号店では今年1月15日で、累計75万杯を達成した。価格は120ミリリットルのレギュラーサイズが100円、250ミリリットルのLサイズが200円(ともに税込)。

 店舗に加え、自宅で楽しめる商品も用意されているのが、ドリップ抽出で飲む天然だしだ。店舗は「雅結寿(みやびゆいのじゅ)」なる名称で東京は世田谷区にある。商品は「芳翠園(ほうすいえん)飲む銘茶だし」と「雅結寿 野菜だし」がおすすめだ。前者はこだわりの製法で味には定評のある芳翠園(本店:東京都渋谷区)の高級銘茶とだしのブレンドで、種類は煎茶、ほうじ茶、玄米茶の3種。価格は煎茶の1杯分ドリップパックが292円、他は各270円(全て税込)。後者は「玉ねぎ」と「椎茸」をだしに掛け合わせたもので、価格はともに281円(税込、1杯分ドリップパック)。コーヒーのようにドリップスタイルで味わう新感覚のだし、手がけるのはボニートジャパン(東京都世田谷区)。

 新たな業態は和のだしにこだわった。それが昨年末JR品川駅(東京都港区)構内にオープンした「おだし東京」だ。こちらは食べるスープでおなじみの「スープストックトーキョー」の和風版として産声を上げた。運営するスープストックトーキョー(本社:東京都目黒区)は、落ち着いた雰囲気の店内で、みそ汁やおかゆ、郷土の1杯など、日本の食文化の特色のひとつであるだしの旨味を効かせた汁物を提供。単なる伝統の味ではなく、例えばオマール海老の味噌汁(580円)といった具合に、独特のアレンジが加えられており、どれも初体験となるおいしさを堪能できる。

 店舗へと足を運ぶか、それとも取り寄せてみるか。今年は話題のだしでおいしいひと時を過ごしてみてはいかがだろう。

加藤 秀行[著]、阪神 裕平[著]