マレーシアのクアラルンプール国際空港で、危険物質処理班が有害物質除去作業のため封鎖した出発ロビーの方を見る旅行者ら(2017年2月26日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur international Airport)で殺害された事件で、インドネシアのアンドレアノ・アーウィン(Andreano Erwin)駐マレーシア副大使は、拘束中のインドネシア人シティ・アイシャ(Siti Aishah)容疑者(25)が25日、「いたずら番組」出演の報酬としてわずか400リンギット(約1万円)を受け取っていたとメディアに語った。

 報道によると、アーウィン副大使は今月13日に正男氏が猛毒の神経ガスにより殺害された後に間もなく逮捕されたアイシャ容疑者が「ベビーオイル」のような液体を使用していると信じていたと証言したことを明らかにしたという。

 クアラルンプール国際空港の防犯カメラが映した事件の映像では、2人の女が正男氏の顔に何かを押し付けている姿が見られる。正男氏はその後病院に搬送中、発作を起こして死亡した。

 マレーシア当局は24日、正男氏の暗殺が、化学兵器用に開発され、国連(UN)により大量破壊兵器に指定された猛毒の神経ガスを利用して行われていたことを明らかにした。

 マレーシアの首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)で、シティ容疑者に面会したアーウィン副大使によると、同容疑者は「何者かにこの行動をしてほしいと依頼された」と一般的な証言をするにとどまったという。

 アーウィン副大使は、シティ容疑者がどのような罪に問われるのかについて話すのは時期尚早だと述べ、また同容疑者はインドネシア大使館員に対し、同じく正男氏殺害容疑で勾留中のドアン・ティ・フオン(Doan Thi Huong)容疑者(28)のことを知らないと話したことを伝えた。

 マレーシア警察は、逮捕された女2人のうち1人が勾留中に気分が悪くなりおう吐し続けていると述べていたが、アーウィン副大使によるとシティ容疑者の健康状態は良好という。
【翻訳編集】AFPBB News