好セーブで横浜FM救ったGK飯倉大樹、チームの若返りで芽生えた“ベテラン”の覚悟

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「テツくん(榎本哲也)が抜けて、GKでは自分が最年長だし、引っ張っていかなきゃいけないという中でプレシーズンをやってきて、1試合目ですけど、それが結果に出て良かったのかな」

 昨オフ、横浜F・マリノスの背番号1を10年間背負ってきた榎本哲也がチームを去った。その3歳年上の先輩が、浦和ベンチにいたことも影響していたのかもしれない。この日の飯倉大樹は神がかっていた。

 開始6分、ボールカットした青木拓也が宇賀神友弥とのワンツーからダイビングヘッドで合わせたボールを両足で止めると、70分には興梠慎三が振り抜いたボールを左手1本でセーブ。さらに2−2で迎えた90分、ロングフィードに抜け出した関根貴大との1対1を身体で防いだ。

 確かに2失点はしたものの、裏を返せば、飯倉のスーパーセーブがあったからこそ2失点で済んだとも言える。それでも「うちはレッズみたいにでき上がっていないし、勢いで勝負にいったようなもの。内容はまだまだだし、チームとしてはまだ成熟していない。今日は要所要所で止められて、結果、最後に相手のゴール前で結果を残す選手がいてくれたので勝つことができた」と冷静に分析する。

 チームの若返りにともない、気が付けば“ベテラン”に属するようになった。開幕戦のスタメンでは中澤佑二に次ぐ上から2番目。自然とチームを牽引する意識も芽生えた。

「いろいろな意味でやっぱり俊さん(中村俊輔)に頼っていた部分はあるから、自分も含めて、なるべく上の人間が若い選手が困っている時に支えてあげないとチームは成長しない」

 すでに覚悟はできている。今季の横浜FMのゴールマウスには、守護神に復帰した飯倉大樹が立ちはだかる。