23日、手抜き工事が原因で開通に至らず撤去された仁川「月尾銀河レール」だが、この代替案として推進された「月尾モノレール事業」が再び難航していると、複数の韓国メディアが伝えた。写真は仁川・月尾島。

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2017年2月23日、手抜き工事が原因で開通に至らず撤去された仁川(インチョン)「月尾(ウォルミ)銀河レール」だが、この代替案として推進された「月尾モノレール事業」が再び難航していると、複数の韓国メディアが伝えた。

仁川駅と月尾島を結ぶモノレール路線として、853億ウォン(約85億円)を投じ10年6月に完工した月尾銀河レールは、試験運行の段階で安全上の問題が次々に発覚し正式運行に至らないまま車両10台が廃棄されていた。その後、仁川交通公社は15年から民間企業・仁川モノレールを通じ代替案として観光用の「月尾モノレール事業」を推進してきたが、昨年8月に開通予定の約束が見送られて以降今年5月の開通も不可能な見通しであることから、23日に「仁川モノレールの事業遂行能力が足りない」と判断、協約を解除する方針を固めたことを明らかにした。

6.1キロ区間に4駅を設置し、同区間を循環する月尾モノレールが5月に開通するためには、計70車両中18車両が今月までに製造されなければならないが、現時点で試作車両以外に製造された車両は1台もないという。また既存のY字型レールの撤去後、新しいモノレールに合うT字型レールも設置されていなかった。

一方の仁川モノレール側は仁川交通公社が事業の推進に非協力的だったと主張、「月尾銀河レール事業の失敗後安全基準が強化され、昨年9月に建築許可が下りた。十分な時間も与えずに協約を解約するのは適切ではない」と強く反発している。

これを受け、韓国ネットユーザーからは「安相洙(アン・サンス)が市長の時に借金まみれのヘル仁川を作った」「『2009仁川世界都市祝典』に『銀河レール』に、安相洙市長の展示行政は最悪だった」「元市長の尻拭いがまだできてないのか」と同事業を推進した元市長への批判のほか、「税金を使っておきながらうまくいかないと知らんぷり。責任を取る人が誰もいない。もどかしい」「原状復帰させて、血税は公務員の給料から取り戻せ」と税金の使い道を非難するコメントなどが多く寄せられた。

一方で、「むしろこれをそのまま放置して安相洙の蛮行の歴史を後世に伝えていったらいいと思う。地方自治体の長が税金をやたらに使えないようにするためにも活用すべき」と活用法を提案するコメントや、「モノレールは韓国では絶対成功しない。きれいな車両に乗って高いところから見下ろす楽しみがモノレールなのに、今回のモノレール車両はダサいし街並みも汚い。お金を払ってまで乗りたいと思う?」とモノレールの醍醐味を語るコメントも寄せられた。(翻訳・編集/松村)