いきなりの古巣対決に挑んだMF家長昭博だったが…

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[2.25 J1第1節 大宮0-2川崎F NACK]

 古巣戦で見せたい姿ではなかった。今季、大宮から完全移籍で川崎フロンターレに加入したMF家長昭博は昨季までのホームだったNACK5スタジアム大宮に乗り込み、1トップで先発出場。前線を自由に動いて攻撃の起点になろうとしたが、周囲とうまくかみ合わず、後半12分に途中交代となった。

 開幕節でいきなり迎えた古巣対決。試合前の選手紹介で家長の名前が読み上げられると、大宮アルディージャのサポーターからは拍手も沸き起こった。元チームメートとの対戦について聞かれると「去年12月までプレーしていたし、最近までいたので逆に違和感はなかった」と表情を緩ませたが、相手の脅威になることはできず、「本当はもうちょっと時間を置いてから帰ってきたかった」と本音を漏らした。

「自分がボールを引き出すタイミングはまだまだ。そこが良くならないとチームの中でうまく機能しないと思う。今、僕はスムーズにチームに入れていないと思う」

 昨季までの攻撃力は鳴りを潜めた。持ち前のキープ力でボールの収まりどころとなるほか、ドリブル突破や正確なパスで攻撃を組み立て、昨季は11得点5アシストを記録。大宮をクラブ史上最高の年間勝ち点5位に押し上げる原動力となったが、フロンターレサッカーにはまだフィットできていない。

「前半は(大宮に)しっかり中をしめられたのでスペースがなかった。監督はそれでも『もっとボールを引き出さないといけない』と言っていた。僕のできていない部分。まだ求められることができていない。なかなかチームが合っていないと思ったし、僕自身の問題を改めて感じました」

 見せ場をつくれず、無念の途中交代。自身がピッチを退いた後にチームは攻撃のリズムをつかみ、2得点を奪った。「強みは出せていないと思うし、自分自身、なかなかうまくいかないなと思いながらプレーしている。移籍してきて、そういう壁はあると思っている。しっかりチャレンジしていきたい」。悔しさをにじませながら、天才レフティーは真摯に課題を受け止めていた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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