開幕戦で貴重な決勝ゴール。その他のシーンも含めて、すでに石原は前線の核として機能している。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ開幕戦]仙台1-0札幌/2月25日(土)/ユアスタ
 
 84分、ユアテックスタジアム仙台が歓声に包まれた。それを呼んだのは背番号11、今オフに浦和からレンタル移籍してきた石原直樹のゴールだった。

【仙台 1-0 札幌 PHOTO】石原のゴールで仙台が開幕戦勝利を飾る!

 三田啓貴がペナルティアーク手前から左足を振り抜くと、強烈なボールが札幌GKク・ソンユンを襲った。キャッチできない。こぼれ球に素早く反応したのが石原だ。
 
 落ち着いて右足でミートすると、ボールはク・ソンユンが必死に伸ばした手に触れられることなくゴール左隅に飛び込み、ネットが揺れた。
 
「前半に1本、後半に1本とチャンスを決められなかった。ただ、絶対に3回目がくると信じてプレーしていたし、最後まで諦めずにいて結果を出せて良かった。
 
 強いボールを、コースを狙って蹴らなければいけないと思っていたので、ボールにインパクトする時は気を付けていた」
 
 その決勝弾から遡ること約30分前に、伏線があった。51分に石原からボールを受けた永戸が中に切り込むと、利き足とは逆の右でゴールを狙った。この無回転シュートをク・ソンユンがこぼし、チャンスが生まれている。
 
「永戸(勝也)選手のシュートの時も弾いていたので、『もしかしたら』と考えていた。強いボールが飛べばキャッチし切れないだろうというのは頭の中にあった」
 
 チャンスを見逃さない目、こぼれ球への嗅覚、それを決める力。開幕戦で輝きを放った新戦力は、自身の価値を見事に証明してみせた。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)