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(台北 25日 中央社)台東県政府観光旅遊処は21日、県内の観光関連業者を率いて台湾鉄路管理局(台鉄)を訪れ、チャーター列車の運行の実現に向けて働きかけた。交通面の競争力を高め、台東の観光市場を活性化させるのがねらい。

台東の北側に位置する花蓮と台北を結ぶ列車は多い日で片道40本程度運行されているものの、台北−台東間は20本に満たない。観光業者の代表者によると、台東に到着する列車には花蓮に向かう客も乗車するため、台東行きの乗車券は入手困難になっている。また、中国大陸客が激減している上に、北部の旅行業者が座席を確保できないために台東行きの旅行ツアーを取り止める状況も発生しているという。このままでは県内の観光産業は窮地に立たされることになり、対策が急がれている。

観光旅遊処の江慧卿処長は、鉄道が台東への主要交通手段となっていることを強調。台鉄に対し、台北−台東を5時間以内で結ぶ列車を今年4〜8月の毎週土曜に北上、南下の各1本ずつ運行するよう要望した。

台鉄は、設備などの面でチャーター列車の運行は難しいと回答。その上で、乗車日の2カ月前から販売している団体予約券について、乗車距離が長い団体を優先的に受け付けるなど、実施可能な範囲で改善を進めていくと約束した。

(編集:名切千絵)