マリノスを勝利に導いた新主将・齋藤学…背番号10、腕章を巻いた初陣で圧巻の2アシスト

写真拡大

 齋藤学の2アシストが、チームを勝利に導いた。まずは先制点の場面。13分に左サイドを突破し、ドリブルで浦和のエリアへ。相手DF3人が喰い付いてきたところで中央へ折り返し、ダビド・バブンスキーの来日初ゴールをお膳立て。そして後半アディショナルタイムにも、クロスから前田直輝の決勝点をアシストした。

「やっている中で自分がドリブルしていくうちに2人、3人が寄ってくるのと、恐くて来てくれるので、少し空くのかなというのは最初のドリブルでなんとなくは分かっていた。点を取る前にもバブンスキーの最初の決定機みたいなのはあったし、あそこは空くのかなという気はしていた。ただ、バブンスキーも直輝もウーゴ(ヴィエイラ)も(富樫)敬真もすごくいいタイミングで入ってきてくれるので、そこはいい連係ができている」

 昨シーズンまで中村俊輔(現ジュビロ磐田)が付けていた背番号10を背負い、キャプテンとして迎えた初めてのシーズン。気負いがなかったわけではなかった。「責任とかプレッシャーとかはありますけど、でもそれでうまくなるわけでも強くなるわけでもないので、自分のプレーを心掛けないといけない」。ゴールこそ、自らの足で決めることはできなかったが、何度も何度も左サイドで仕掛けてチャンスを作った。

 先制点後に訪れた19分の決定機には、パスではなく自らシュートを選択。これはクロスバーを越えていき、その後チームは後半頭に立て続けに2失点し逆転されてしまった。「1点目のあとに決定機を外して。敬真が横にいたのに出さないで……。出せないで、というか、あれは僕の判断ミス。あのあとに2失点したので、メンタル的に僕も厳しかった」

 そんな状況でもあきらめなかった。71分にウーゴ・ヴィエイラが投入されると、3分後にはウーゴとの連係から左サイドを崩しチャンスメーク。さらに85分にもスペースに抜け出したウーゴへ完璧なパスを送った。「我慢していればチャンスは来るかなとずっと感じていたので、ラスト20分ぐらいは絶対にあるなと思ってプレーしていた」。そしてCKから86分に同点に追い付くと、最後は再び齋藤のクロスから前田直輝が逆転ゴールを決めた。

 齋藤学に始まり、齋藤学に終わった開幕戦。「このチームには経験豊富な選手がいてパワーになってくれている。そういう中で僕はただキャプテンをやっているだけ」。そう齋藤は謙遜したが、敵将も「齋藤選手に負けた」と舌を巻く。2017シーズンの幕開けとともに、横浜FMに頼もしい新キャプテンが誕生した。