途中出場で決勝点につながるミドルシュートを打ったMF中島翔哉(左)

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[2.25 J1第1節 鹿島0-1FC東京 カシマ]

 思い切りの良さが運も味方につけた。FC東京は後半37分、途中出場のMF中島翔哉が左サイドから中に持ち込み、右足を振り抜く。PA手前から放ったミドルシュートはGKの目前でワンバウンドし、GKクォン・スンテが前に弾いたボールがDF三竿雄斗に当たってゴールマウスに吸い込まれた。

「普段から練習しているし、自信があったから打った」というミドルシュートだったが、その軌道は自分のイメージとは違ったという。「ファーサイドに速いシュートを狙ったけど、あまり狙いどおりではなかった。運が良かった」と、照れくさそうに振り返った。

 ピッチ状態も味方した。ゴール前は両サイドともにグラウンドが荒れ、でこぼこの状態だった。FW大久保嘉人は「普通はキャッチするボールだったけど、グラウンドが悪くて取れなかったんだと思う。だからああいうことが起きた」と指摘する。目の前でバウンドしたボールにクォン・スンテはパンチングで弾くしかなく、至近距離で味方DFに当ててしまった。

「あまりいいシュートじゃなかった。次はちゃんと自分が決められるようにしたい」。決勝点演出にも淡々と話す中島は後半18分からの途中出場。この日は大久保嘉やMF永井謙佑ら新戦力5人が先発するなど、チーム内の競争は熾烈さを増している。

「いい選手がそろえば、それだけいいサッカーができる可能性もある。楽しみだし、これからもっと良くなると思う」。ポジション争いを歓迎する中島は「一戦一戦いい試合をして、上の順位に行けるように。個人としては、サッカーなので楽しみながらできれば」と誓った。

(取材・文 西山紘平)


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