『ラ・ラ・ランド』無双なるか?

いよいよ発表を目前に控えた第89回アカデミー賞。これまでの賞レースを見るかぎり、『ラ・ラ・ランド』の1人勝ちになるのでは? と予想されますが、それは人間だけじゃないようで。アルゴリズムも今年のオスカーは同作に集中するのではと予想しています。

アカデミー賞の授賞作品や受賞者を予想するコンピューターモデルを作ったのは、統計学者Iain Pardoe博士。彼はオスカーの授賞を、選択には特定のパターンがあるという概念に基づいた経済モデル「離散選択型の問題」として定義して予想を行なうモデルを組み立てました。そのアルゴリズムは作品賞、監督賞、主演男優賞そして主演女優賞の4つの部門を予想するのですが、なかなかの精度で2005年以来75%の予想的中率を誇り、そして2008年、2009年、2013年そして2014年には予想的中率100%と、好成績を残しています。さらに長年研究を続けるなかで、Pardoe博士はある一定の外的な要因から受賞を予想できると発見しています。例えば、過去に受賞歴のある俳優は再び受賞するチャンスが低いが、作品賞を狙う映画は他のカテゴリーにもノミネートされていたほうが受賞する可能性が高い等々…オスカーあるあるですね。

毎年、アカデミー賞の前哨戦とも言われる全米製作者組合賞が発表された後に分析は行なわれるのですが、その前に新たな関連データでアップデートされるので精度は増すんだとか。では今年の予想を見てみましょう!

まず、作品賞97%の確率で『ラ・ラ・ランド』が受賞すると予想。『ムーンライト』が2%で続きます。監督賞も、98%の確率で『ラ・ラ・ランド』のデミアン・チャゼルがあがり、『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督とメル・ギブソン(『ハクソー・リッジ』)がともに1%で2番手に浮上。そして主演男優賞も、『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングが44%、ケイシー・アフレック(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)が29%、そして『フェンス』のデンゼル・ワシントンが21%の確率で受賞する予想。最後に主演女優賞でも『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンが94%、『エル(原題)』イザベル・ユペールが4% そしてルース・ネッガ(『ラビング 愛という名前のふたり』)が1%という予想結果でした。さて、予想は的中するのでしょうか…!?

video: Lionsgate Movies


アカデミー賞授賞式といえばメインである賞レースはもちろん、レッドカーペットやスピーチも見どころです。特に今年はトランプ政権に代わり、ゴールデン・グローブ賞授賞式でのメリル・ストリープの演説や、イラン人女優のボイコット宣言があったりと、昨年の真っ白なオスカーとはまた違う意味で見逃せません!


top image: The Oscars
source: Iain's Oscar Predictions via inverse, YouTube

(たもり)