決勝点を奪った横浜F・マリノスMF前田直輝

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[2.25 J1第1節 横浜FM3-2浦和 日産]

 与えられた時間は9分。しかし、このわずかな時間で横浜F・マリノスMF前田直輝はゴールという最高の結果を残し、チームを開幕戦勝利に導いた。

 前半13分にMFダビド・バブンスキーの得点で先制した横浜FMだったが、後半18分と同20分に浦和に得点を奪われて逆転を許してしまう。しかし、同41分にFWウーゴ・ヴィエイラがネットを揺らして同点に追い付くと、同36分にピッチに送り込まれていた前田がアディショナルタイムに大仕事をやってのける。

 前線までボールを運んだMF齋藤学から、「(ゴール前で)数的優位だと分かっていたし、スピードを上げずに待っていればボールが来ると思っていた」とスピードを緩めながらゴール中央に走り込んだ前田がパスを呼び込む。

 意識したのは「浮かせないこと」だった。「学くんが良いボールをくれた。ゴロのシュートならボールがこぼれるかもしれないので、浮かしてゴールの上に外すのが一番白けると思った」と決定機の場面を振り返って苦笑する。しかし、「浮かないように冷静になれた」と左足から放ったシュートは見事にネットを揺らし、チームを逆転勝利へと導く決勝ゴールが生まれた。

 加入初年度となった昨季は思ったように出場機会をつかめず、「去年は苦しんだ」と振り返る。今季も開幕スタメンこそ逃したものの、決勝ゴールという最高の結果を残した。しかし、「(エリク・モンバエルツ)監督を悩ませるのは結果だと思うので、これを続けていきたい」と決して満足することなく、次戦以降を見据えた。

(取材・文 折戸岳彦)
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