ベルリンから凱旋した桐谷健太ら

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 生田斗真が主演した荻上直子監督作「彼らが本気で編むときは、」が2月25日、全国154スクリーンで封切られた。2人は、共演の桐谷健太、柿原りんかちゃんとともに、東京・新宿ピカデリーでの舞台挨拶に立った。

 「かもめ食堂」の荻上監督が5年ぶりにメガホンをとり、トランスジェンダーのリンコ(生田)と育児放棄された少女トモ(りんかちゃん)、リンコの恋人でトモの叔父のマキオが織り成す奇妙な共同生活を描いた人間ドラマ。第67回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門、ジェネレーション部門に出品され、LGBT映画を対象としたテディ賞の審査員特別賞を受賞した。

 4人そろって同映画祭に参加したため、この日は凱旋舞台挨拶となった。生田は「現地の方々やいろんな人種の方に届いたなと。良い手応えを持って帰ってくることが出来ました」「道でも『君の映画を見たよ』とたくさん声をかけてもらえた。本当に嬉しかった」と報告。テディベアの形をしたトロフィーを掲げると、ラウンドガールのようにステージ上を練り歩き、喜びを爆発させた。

 メガホンをとった荻上監督は、「アメリカやヨーロッパでは、トランスジェンダーの役は、トランスジェンダーの人が演じなければいけないというムーブメントが起こっているので、生田さんの役も本物のトランスジェンダーの人がやらなければいけないという意見があった。だから全然期待していなかったので、本当にびっくりしたし、嬉しかったです」と率直な思いを明かした。

 劇中でパートナーとして生田を支えた桐谷は「海外の映画祭は初めてだったので、上映後にスタンディングオベーションが起き、温かい拍手を長い時間してもらった時、しみじみと嬉しく感じました」とニッコリ。りんかちゃんは、「初めてレッドカーペットを歩かせていただき、良い経験をさせていただきました」と振り返った。

 さらに、本作の受賞は審査員の満場一致で決定したことを知らされた生田は「『日本映画って面白いでしょう!』と思ったし、これからの日本映画の可能性を広げていくべきだと思った。自分もその力添えを少しでも出来れば」と表情を引き締める。「良い作品になったと自負しております。ほんの数週間でしたけど、一生懸命努力して、汗水たらして作った作品が、海を越えてベルリンいう土地で評価されたことがすごく嬉しい。頑張っていれば思いは伝わるんだと思いました。この映画をいつまでも愛して、大切に受け取ってくれたら嬉しいです」と晴れ晴れとした表情で呼びかけた。