開幕戦で2アシストをマークした齋藤がチームを劇的な勝利に導いた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ開幕戦]横浜3-2浦和/2月25日/日産ス

 横浜の新しい「10番」が開幕戦でさっそく存在感を見せつけた。齋藤学が2アシストをマークして、浦和を相手にチームを劇的な逆転勝利に導いたのだ。

【横浜3-2 浦和 PHOTO】終盤の逆転劇で横浜が浦和を撃破!

 まずは13分、左サイドのタッチライン際でボールを受けると、対峙した森脇をあざ笑うかのように一瞬で置き去りに。そのままペナルティエリア付近まで持ち上がり、浦和DF3人を引き付けて、中央へラストパス。これをバブンスキーが左足で決め、横浜に先制点をもたらした。

 齋藤は左サイドから再三鋭い仕掛けを見せてチャンスを創出。横浜の攻撃に絶妙なアクセントをもたらした。

 しかし、後半に入り、状況は一変してしまう。きっかけとなったのは、62分の齋藤のプレーだった。金井貢史の後方からのパスを巧みなトラップで収めた齋藤は、一気にゴール前へ。日本代表GK西川周作との1対1となったが、ややドリブルで近づき過ぎたか、シュートは西川の身体に当ててしまい、ゴールならず。横浜はリードを広げて試合の流れを引き寄せきれない。

 すると、このプレーの流れから、今度は浦和がカウンターを発動してチャンスに結び付ける。齋藤が攻め上がった左サイドから攻め込み、関根貴大がクロスを上げるとラファエル・シルバに同点弾を決められてしまう。さらに勢いに乗った浦和は2分後に再びR・シルバが逆転弾。あっという間の逆転劇となった。

 逆転を許した後、一時流れが悪くなった横浜だが、71分に今季新加入のウーゴ・ヴィエイラ、81分に前田直輝を投入すると、再び息を吹き返す。

 まずは86分にウーゴ・ヴィエイラがCKから同点のヘディングシュートを叩き込むと、後半アディショナルタイムだった。1点目と同じように左サイドでボールを受けた齋藤がドリブルで持ち上がり、相手との間合いを測りながら中央へラストパス。これを前田が左足で叩き込み、横浜が逆転に成功。試合はこのまま横浜が逃げ切った。

 ホームでの開幕戦で2得点を演出した齋藤。62分の決定機を逃したシーンは、その後の逆転劇につながっただけに印象の悪いものとなってしまったが、ゲーム終盤は圧倒的な存在感で仕掛け続け、逆転弾を引き出した。良くも悪くも齋藤の“演出ぶり”が際立つゲームとなった。