除菌対策でその名が知れるようになったクレベリン。実際に使ってみた方もいらっしゃるでしょう。宣伝の通り、本当に置くだけで除菌できるのであれば、こんな簡単で楽チンな除菌方法はないですよね。しかし除菌の効果というのは分かりづらく、また塩素臭や成分による副作用が気になる方も多数いらっしゃるようです。そんなクレベリンについてご紹介しましょう。

二酸化塩素の力で簡単除菌できるクレベリン

クレベリンは大幸薬品が販売する製品で、二酸化塩素を主成分とし、主に室内ののウイルスや菌、また嫌な臭いを除去するための除菌製品です。二酸化塩素は酸化力が強いことから、一般的に除菌や消臭、抗カビ目的で使用されます。例えばプールの消毒や漂白などに使われ、またクレベリンのように低濃度の二酸化塩素は空間における除菌に利用されています。

ところで二酸化塩素は液体に溶解させるとその濃度が低下していってしまうため、除菌製品とすることが難しいとされていました。しかし大幸薬品は二酸化塩素の濃度を長期間保つことに成功し、クレベリンで特許を得ています。商品にはクレベリン・ゲルやスプレータイプ、また携帯しやすいペンタイプのものがあります。

大幸薬品によれば、クレベリンは目に見えない身の回りのウイルスや菌を二酸化塩素の力で除菌するとしています。具体的には0,01ppmの二酸化塩素により約6畳(25m3)の閉鎖空間において、浮遊ウイルスの一種を180分間で99%除去、浮遊菌の一種を120分間で99%除去することを確認したとしています。

二酸化塩素は体に影響ないの?

クレベリンはインフルエンザ対策にも効果を示し、クレベリンのおかげで冬の間風邪を引かなかったなどの評価が多数あります。しかし一方では、二酸化塩素を吸い過ぎることで体への害がないのかという疑問もあります。

クレベリンを使用する際の注意点として、定期的に換気を行い、密閉した狭い空間での長時間使用を避けるように指示されているものの、大幸薬品ではクレベリンを使用することで人体への影響はないとしています。クレベリンの難点は、使用中わずかながらも塩素臭がしてしまうことです。塩素臭に敏感な方は、クレベリンの臭いは気になるかもしれません。

選ぶか選ばないかは消費者次第!

ウイルスや菌が本当に除菌されているのか、目で確かめることはできません。抗菌をうたった製品は数多くありますが、その効果を信じるか信じないか、または認めるか認めないかは消費者次第です。身の回りが抗菌されたということで安心感が得られるのなら、それも利用する一つの理由となるでしょう。

抗菌商品はウイルスや菌から身を守る対策の一つとして使えますが、100%除去できるわけではありません。人間にはもともと菌などに対しての自己防衛能力もあり、どのレベルまで抗菌すべきなのかという疑問もあります。広告などに踊らされることなく、消費者として確かな目で商品を選んでいきたいですね。


writer:Akina