左から呉俊宏さん、呉栄元さん、成功大の蘇慧貞学長、陳欽生さん、白色テロ受難者で同大卒業生のトウ伯宸さん(トウ=登におおざと)

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(台南 25日 中央社)成功大(台南市)は23日、国民党政権によって市民の不当逮捕や言論弾圧が行われた「白色テロ」の時代に逮捕され、退学となった元学生3人に卒業証書を授与した。半世紀近くの年月が経ち、白髪混じりになった3人は、念願の卒業証書を手に笑顔を見せた。

陳欽生さん、呉栄元さん、呉俊宏さんの3人は在学中の1971〜72年に逮捕され、東部の離島、緑島の政治犯収容施設に10〜15年間閉じ込められた。そのうち呉栄元さん、呉俊宏さんの2人は、マルクス主義などの社会主義思想に触発された学生によって結成された「成大共産党」のメンバーだった。1972年以降、同組織に関与した他大を含む複数の学生が次々と逮捕され、「成大共産党事件」と呼ばれている。

同大は2001年に創立70周年の大学史を編さんした際、同事件を初めて記載。2011年の創立80周年大学史の編さんを機に、同事件で逮捕された学生を探し始めていた。

同大の調査によると、1971〜73年に逮捕された学生は、現時点で分かっているだけで、11人いるという。そのうち7人は逮捕により学業を中断しており、同大は今後も積極的に元学生を探し出し、卒業証書を授与していくとしている。

(張栄祥/編集:名切千絵)