インドネシアでは同国初となる地下鉄工事が行われているが、トンネル工事を行っているのはわが日本企業だ。ジャカルタ市南北を貫く15.7kmの路線のうちの5.9kmの地下トンネルがこのほど全線貫通したという。(イメージ写真提供:123RF)

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 インドネシアでは同国初となる地下鉄工事が行われているが、トンネル工事を行っているのはわが日本企業だ。ジャカルタ市南北を貫く15.7kmの路線のうちの5.9kmの地下トンネルがこのほど全線貫通したという。

 中国メディアの今日頭条は23日付で、インドネシア・ジャカルタは渋滞が極めて深刻で、「世界で最も混乱している交通」とも称されていると指摘、それゆえに日増しに深刻化する交通渋滞の解決は急を要する問題であると伝えている。

 記事は、ジャカルタの地下鉄工事を受注するために日本は官民一体となり、1200億円の円借款を活用しつつ、先進技術の活用とインドネシア人技術者の育成を約束したと紹介。さらに、日本企業は地下鉄インフラ建設以外にも地下鉄車両及び運営システムさえも受注していると説明し、総額1420億円のプロジェクトを受注したことになると指摘した。

 また、今回の地下鉄工事プロジェクトの日本側の意義について、「日本にとってはただ1路線の工事を意味するのではなく、むしろ日本の先進技術と建設クオリティをアピールするための、いわばロールモデルとしての役割を担っている」と主張。

 さらに言えば東南アジアのインフラ建設における中国との競争を意識したものであり、日本にとっては今後のさらなる受注に向けた重要な意義を持つプロジェクトだと指摘、日本と中国は次に「マレーシアとシンガポールを結ぶ越境高速鉄道で相まみえることになる」と論じた。

 中国が日本との激しい競争のすえに受注したインドネシアの高速鉄道プロジェクトは、一部報道によれば、中国側から資金が融資されていないため全面的な着工はなされないままとなっている。今回の地下鉄工事で日本がトンネルを全線貫通させたことは、「日本に依頼すれば着実に物事が進む」というポジティブな印象を東南アジア諸国に与える良いニュースとなるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)