情報化社会、IT化の波は、医療の世界にはどこまで及んでいくだろうか?(画像:いらすとや)

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 スマートフォンで小児科医に遠隔相談することができる「小児科オンライン」というサービスを運営しているKids Public(キッズパブリック)が、新たに、医師が医学情報を分かりやすく解説する新インターネットメディア「小児科オンラインジャーナル」を立ち上げた。

 この媒体の最大の特徴は、なんといっても、「全執筆者が本職の小児科医師である」ということである。

 インターネットの医療情報メディアの信頼性問題を巡っては、最近、各方面に激震が走ったばかりだ。その余波により、複数のインターネットメディアが連鎖的に消滅、インターネットの医療情報そのものに対する大きな疑義を引き起こすこととなった。

 それを受け、Googleがより質の高い情報がユーザーの手に届くよう検索結果情報の格付けアルゴリズムに変更を加えるなど、様々な反響があった。今回の「小児科オンラインジャーナル」の誕生も、その一環にあると考えることができるかもしれない。

 同メディアの特徴を紹介していこう。全記事が医師によって「署名付き」で執筆され、その上、別の医師による監修まで行われる。そのようにして信頼性の高い医療情報を発信していくという。さらに、スマートフォン上で読みやすい平易な文章を心がけていく、とキッズパブリックは語っている。

 それで終わりではない。そもそもが、相談サービスをやっている会社の作るメディアであるから、記事の内容について医療上の関心などがある場合、執筆者に直接相談することが(全ての記事においてではないが)可能であるという。

 「医師が書く医療情報サイト」。言うだけなら、考えるだけなら、簡単である。誰でも思いつくようなアイデアだろう。だが、これを現実に運営するとなると、どう考えてもそれは簡単なことではないはずだ。

 既に「小児科オンラインジャーナル」は運営を開始しているが、まだ掲載記事数は少ない。先のことはわからないが、「信頼性の担保された医療情報にネットでアクセスできる」というのは貴重なことであるのは間違いなく、筆者の個人的心情としては応援したいところではある。