小野大輔&神谷浩史がお互いへのライバル心を告白!

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人気と実力を兼ね備え、第一線をひた走る声優・小野大輔と神谷浩史が、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(第一章は2月25日劇場上映開始)で共演する。これまでに共演歴も多く、ラジオ番組も共にするなど旧知の仲の二人。伝説的タイトルをリメイクする本シリーズの現場では、どのような刺激を受け合ったのだろうか。小野と神谷を直撃した。

【写真を見る】再び、ヤマトが発進!小野大輔&神谷浩史がアフレコ風景を語る/[C]西崎義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

不朽の名作「宇宙戦艦ヤマト」をリメイクし、劇場上映から全国ネットでのTV放送まで展開した『宇宙戦艦ヤマト2199』の続編となる本シリーズ。『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(78)をモチーフに、ヤマトクルーの新たな戦いを描く。『宇宙戦艦ヤマト2199』が始動した2012年から、主人公・古代進を演じているのが小野。神谷は『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』から登場する新キャラクターのクラウス・キーマンを演じている。

小野は、神谷の参加を聞いて「新しいシリーズを作っていく上で、これ以上ない人が来てくれた」と思ったそう。「理屈じゃない安心感があった。僕は考えすぎた後に『もうやるしかない、やってみよう』と飛び込むタイプ。古代と似た部分があります。神谷さんはそこを冷静に見てくださって、作品を俯瞰で見てくださる方。キャラクターとしては敵か味方かわかりませんが、役者さんとしては『ものすごい味方が来てくれた』と思いました」と信頼しきりだ。

ガミラス星人のキーマン。その正体はベールに包まれている。神谷は「第二話から登場しますが、どういう人物かまったくわからない状態でアフレコに伺いました」と述懐する。

「現場でスタッフからご指示をいただけるとのことだったので、それを期待していたのですが、普通にAパートの収録が始まって。『ウソだろ』と(笑)。その後、羽原監督とシリーズ構成の福井晴敏さんから説明をいただいて、『こういう解釈でやればいいんだ』と理解しました。名前がキーマンという役ですから、その名の通り“キーマン”になるんじゃないかという期待をしていたんですが、何の説明もされないということはそんなこともないのかな…と。不安のなかスタートしました」と苦笑いしつつ、「今では彼が“キーマン”になりそうだという予感はありますし、そうなったらいいなと思っています」と話す。

小野はキーマンについて、「神谷さんがやるということは、一癖も二癖もあって、確実に物語を動かしていくような役柄になると思う」と予想する。「ヤマトの乗組員は、キャラクターの行動理念がわかりやすく示されていて。役作りの上でも、それぞれが目的意識を持って演じていると思います。一方でキーマンというのは存在自体も、なぜこのような行動をするのかもすべて語られていない。そういった役に神谷さんがどうアプローチされるのか、僕もとても興味がありました」。

アフレコ現場で小野は、羽原監督や福井と話し合いながら、役作りに挑む神谷を見ていた。「しっかりと情報を得て、土台を築いた上で、それをお芝居の礎にしていた。率直にすごいなと思いました。この現場に新しい風を吹き込んでくれる存在だし、なんだか負けたくないなと思いました。古代としてはキーマンの行動にビビッドに反応していければいいなと思っています」とライバル心も燃やした様子。それは神谷も同じだ。神谷は「ライバルという部分もある」と思いを打ち明ける。

「小野くんがヤマトに関わるとなった時、『すごい、また一つ上のステージに行ったな』と思ったんです。これは負けていられないなと思いましたが、そうは言っても別の人間だし、個性も違う。僕が古代をできるかと言えばできないですから。だったら、自分は自分で違うところで活躍していけばいいと納得しています」。

『宇宙戦艦ヤマト2199』を観た時には、小野の偉大さを感じたそう。「ヤマトを最後まで正しく導いて、古代進という役をまっとうした小野大輔は本当にすごいなと思った。なおかつそれを続編にまで導く原動力となっていることは、賞賛すべきこと。視聴者の方の希望を叶えたわけですから」。また「ベテランの方が大勢いらっしゃって、若手の方も多い」と現場の印象を明かしつつ、「中堅どころが一番緊張する現場かもしれないですね。そういった空気感のなかで、小野くんは立派に艦長を努めなければならないわけですから、すごいプレッシャーだろうと思います」と心を寄せる。

さらに「古代がかっこいいシーンで、キーマンが引き立て役になるとしたら、全力で引き立て役になる。もし古代を抑えてキーマンが目立たなければいけないシーンがあるとしたら、食わなければいけないと思う。僕を起用してくださった羽原監督の期待にしっかりと応えたい」と意欲を漲らせる神谷。お互いを認め合う二人が演じるキャラクターが、どんな関係を紡ぐのか。今から楽しみで仕方がない。【取材・文/成田おり枝】