映画『きょうのキラ君』:キラ役・中川大志が語った胸キュンシーンの裏側

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みきもと凜の人気少女漫画を原作とした映画『きょうのキラ君』。容姿端麗で学校中の女子が憧れるゥラヌ鬚魃蕕犬臣羸鄲膸屬、役作りへのこだわりや少女漫画の醍醐味である胸キュンシーンの再現について語った。

誰もが憧れるラブストーリーとして連載終了後も人気がおとろえない少女漫画の名作『きょうのキラ君』。こういった人気原作の実写化というと、たいていの場合は演じる役者にそのプレッシャーは大きくのしかかる。中川大志が演じたキラというキャラクターは、学校一イケメンの人気者でありながら、実は病気を抱え余命宣告を受けているという人物だ。そんな彼が変わり者だが心優しい岡村ニノン(飯豊まりえ)に出会うことで変わっていく、現実にありそうな純愛物語をどのように再現していったのか。リアルとファンタジーのギリギリのラインを演じる、その裏側には人知れぬ努力があった。


(C)2017「きょうのキラ君」製作委員会

―少女漫画の実写化というのは初挑戦だったそうですが、やっぱり難しいものですか?

恋愛モノの作品は今までにもあったのですが、少女漫画の映画化は初めてでしたね。難しさというところでは、少女漫画だからというよりこのゥライ箸いμ鬚難しかったです。


(C)2017「きょうのキラ君」製作委員会

―具体的にどんなところが?

宣伝とかで言われるキラ君の肩書きってコ惺三譴離ぅ吋瓮龕イ箸ゥ皀特万イ箸なので、見てくださるお客さん、特に女性に憧れられるような存在じゃないといけないわけで。演じる時もそういう部分は損なわないように意識しつつ、彼が実は抱えているものや人間臭い部分もしっかり出さないとこの作品は成立しないなと思ったので、そのバランスが難しかったですね。

―キラ君ってすごいイケメンでクールな感じなのに実は泣き虫という、そのギャップが魅力的なキャラクターですよね。役作りをするうえで、そういうキラ君の行動原理や背景をどうとらえていましたか?

人生を諦めてしまった人というか。すごく絶望的で閉鎖的で孤独で、自分の弱い部分や本音を誰かに打ち明けることもせずに暗い殻の中に閉じこもっているような人。自分が1年後に死ぬ宣告をされているなんて、きっと簡単に想像できないくらいの恐怖とか絶望があるんだろうなと思いました。そのうえで特に意識したのは、ニノンちゃんに出会った後の変化ですね。初めてイ海凌佑里燭瓩棒犬たいイ箸いΥ望を持てるようになっていく。人に弱い部分を見せなかったキラが初めて二ノンにそういう表情を見せて、少しずつ閉じていたものが壊れていくというか、心が開かれていくその変化というのは意識して演じました。あとは学校とのギャップとか。学校ではあんなにツンツンしてるのに、二ノの前では泣き虫だったり(笑)。


(C)2017「きょうのキラ君」製作委員会

―話題のゥーテンの刑ゥ掘璽鵑泙任領れも、キラ君のツンデレっぷりが微笑ましいですよね(笑)。

可愛いヤツだな、と(笑)。

―見た目的なところでの役作りはどうでした?

漫画原作なので見た目の役作りというのは難しいところではあったのですが、映像に少しでも出ればいいなと思ってやっていたのは減量ですね。病気で運動もできない身体という設定なので体重は落とさないと、と思って。医療指導の先生にキラの病気や治療についていろいろと教えてもらって、映画の中にも出てきますけど食事制限があったので、実際にその食事制限をこなしてみたりとか、甘いものを控えたりとか。本当は好きなんですけど(笑)。

―そこまで作り込まれていたんですね。

脱ぐシーンがあったんですけど、その時にめちゃくちゃいい身体してたら説得力ないですからね(笑)。そこは心配になるような身体にしないと。

―確かに(笑)。あと、漫画の実写化の場合どうしても映像では表現しきれない部分ってあるじゃないですか。そういったところは、どのようにクリアしていったのでしょう?

この作品に限らず、漫画というのは絵と文字で構成されていて当然動かないですし、1つのシーンに対しても、その構図、その表情の一番いい瞬間が切り取られているわけで。さらに、現実ではありえないようなファンタジーなセリフやシーンというのもやっぱりあって、それをそのまま生身の人間がやったとしても、ぶっちゃけ受け入れづらいところがあると思うんです。やっぱり紙と映像でメディアが違うので、そこは仕方がないというか。漫画には漫画の中で一番素敵な表現があって、映像は映像の素敵な表現がある。それを理解したうえで、この『きょうのキラ君』という作品の世界観を映画の中に持ってきた時にどうすれば原作の魅力をちゃんと残せるのかというところを考えて演じました。例えばカーテンの刑のシーンでも、なるべく見ている人が違和感なく見ていられるような動きの必然性というのを意識して。ちょっとでも無理に作ると、入りきれないところがあったりすると思うので。シーンの再現というよりも、あれを現実の世界に持ってきたらこうなるんじゃない? という感じですね。


(C)2017「きょうのキラ君」製作委員会

―カーテンの刑以外でも、いわゆる胸キュンシーンすべてに言えることですよね。そういうのって、現場で監督や共演の飯豊さんと話し合って作っていくものなんですか?

そうですね。頭をポンポンするとか、キスシーンもそうですけど、現実世界でやる時になるべく都合だけで作らないようにというのを考えつつ、映像として綺麗な見せ方や動き方というのを監督からの指示に沿って現場でリハーサルを何回も繰り返しました。どうやったら女性がキュンキュンするか。

―やっぱり一番のポイントはそこですよね。それと今回は共演者の方がみなさん同世代だったそうですが、現場の雰囲気はどうでした?

みなさん同世代でもあり、以前仕事したことがある方々だったので、ある意味気の知れたメンバーという感じで安心感がありました。4人全員のシーンって実はそんなになかったんですけど、全員揃った時の待ち時間はみんなでおしゃべりしてたりしていましたね。


(C)2017「きょうのキラ君」製作委員会

―そういうコミュニケーションって、共演者の方とはなるべくとったりする方ですか?

ドラマや映画だと長い時間を共にするので、自然としゃべるようになりますね。本来は割と人見知りなんですけど、仕事に関しては意識的にコミュニケーションをとるようにしています。それは共演者だけではなくて、スタッフの人に対しても。特に今回のような主演をやらせてもらう現場では、みなさんの意見になるべく耳を傾けるようにしています。

―最近では大河ドラマに出演されたり、今までになかったような役柄にもどんどんチャレンジされていますけど、将来的にどんな俳優になっていきたいというような具体的なビジョンってありますか?

作品が大きい小さいとか、主演なのか脇役なのかというのは関係なく、とにかく自分が面白いなと思ったことは譲りたくないんです。どんな環境であろうと、面白いと感じたものはとにかく何でもやりたい。人が驚いてくれる顔がすごく好きなので、つねにいろんな新しい役に挑戦して、みんなが僕に抱いているイメージをどんどん壊して、良い意味で期待を裏切っていきたいと思います。

TAISHI NAKAGAWA
中川大志 1998年6月14日、東京都生まれ。2009年に俳優デビュー。ドラマ『家政婦のミタ』(11)で一躍注目を浴び、『GTO』(12)、『夜行観覧車』(13)、『水球ヤンキース』(14)、『地獄先生ぬ〜べ〜』(14)、『南くんの恋人〜my little lover』(15)などに出演。2010年に公開された『半次郎』で映画デビューを飾り、『青鬼ver2.0』(15)では初主演を務めた。2016年は映画『全員、片思い』『四月は君の嘘』など話題作に立て続けに出演し、NHK大河ドラマ『真田丸』にも出演している。
http://www.stardust.co.jp/section3/profile/nakagawataishi.html

『きょうのキラ君』
監督/川村泰祐
出演/中川大志、飯豊まりえほか
2017年2月25日(土)より、全国ロードショー
http://kirakun.jp/