イッセー尾形が新鋭・
大木萠監督とタッグ! (C)イッセー尾形事務所/
漫画誕生製作委員会

写真拡大

 イッセー尾形が、現在の漫画のルーツといわれながらも歴史に埋もれてしまった幻の漫画家・北沢樂天(きたざわ・らくてん)を演じる映画「漫画誕生」の製作が決定した。明治、大正、昭和という激動の時代を生きた樂天と周囲の人々の人生から、近代日本の知られざる漫画史を描き出す物語だ。

 「近代漫画の始祖」「日本初の職業漫画家」と称される樂天は、西洋漫画の手法を学んで風刺画を近代漫画として確立し、明治から昭和にわたって活躍した才人。現在につながる漫画文化に多大な功績を残しているにも関わらず、同時代を生きた福沢諭吉、岡本一平、藤田嗣治らに比べ、樂天の人生はあまり認知されていない。本作は、フィクションパートに加え、秘蔵写真や記録映像などを織り込みながら、“生きるため”に仕事として漫画を描き続けた樂天の謎と波乱に満ちた知られざる人生を紡ぎだす。

 また、本作のために「北沢樂天顕彰会」をはじめ、現役の漫画家や漫画に密接に関わるスペシャリストたちが集結し、街並みや景色などを描き下ろしの1枚絵の漫画で表現。手描きの魅力を最大限に活かしながらも、アニメーションとの合成も行い、アナログとデジタルが融合した面白さを探求する。

 樂天の生誕140年、樂天の旧宅跡地に建てられた「さいたま市立漫画会館」開館50周年を記念した映画となり、メガホンをとるのは長編デビュー作「花火思想」(2013)が高い評価を得た大木萠監督。「沈黙 サイレンス」「ふたりの旅路」(6月公開)など話題作への参加が相次ぐ尾形の出演は、大木監督が企画当初から「(樂天を演じるのは)この人以外考えられない!」と熱望して実現したものだ。

 「漫画誕生」の撮影は、樂天の地元・さいたま市を中心に4月から開始。秋の完成を目指し、さいたま市での先行上映を行った後、18年初夏から全国順次公開を予定している。