寂しい気もするし、納得の気も…。

将棋のプロ棋士とコンピューターソフトが対局する、電王戦。2012年に、米長邦雄永世棋聖と将棋ソフト「ボンクラーズ」の対局としてスタートしました。

NHK News Webによると、今年コンピューターと相まみえるのは、去年あの羽生名人を破って名人となった、オシャレ棋士としても名高い佐藤天彦名人。現役のタイトルホルダーとしては初めての挑戦となります。

佐藤名人が対戦する将棋ソフトは去年同様PONANZAで、第1局は4月に日光東照宮、2局は5月に姫路城で行なわれるとのこと。

もちろん電王戦は楽しみなのですが、残念なのは、開催は今回で最後と発表されたこと。朝日新聞 Digitalによれば、主催するドワンゴの川上会長は、「人間とコンピューターの関係を示すイベントと思ってやってきた。役割は終わったと考えた」と話したとのことで、今回を最後の頂上決戦と位置づけているようです。

終わってしまうのは残念ですが、これまでの電王戦の結果はコンピューターが12勝5敗1分けと大きく勝ち越し。2015年、第4回の団体戦五番勝負以外は、すべてコンピューターが勝利を収めています。

Googleの囲碁ソフトAlphaGoが、世界のトップ棋士に勝ったのは記憶に新しいですが、AIの進化の速さを考えると、人間とコンピューターを将棋で戦わせるのはもう意味がないと川上会長は考えているのかもしれません。

「苦しい戦いになると思うが、精いっぱい頑張りたい」と意気込みを語った佐藤名人。最後の電王戦、悔いのない戦いをしてほしいですね。


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image: ドワンゴ
source: NHK News Web, 朝日新聞 Digital
参考: 日本将棋連盟, ドワンゴ

(渡邊徹則)