『愚行録』出演の中村倫也、人気が急上昇でも「つかめない人でいたい」

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 人気小説家、貫井徳郎さんの直木賞候補作を、妻夫木聡さん、満島ひかりさん主演で実写化した映画『愚行録』が全国公開中です。

 未解決の一家惨殺事件を取材する週刊誌記者と、その妹の物語を軸に、人間の深い闇へと入り込んでいく本作にて、事件の被害者の大学時代を知る関係者の尾形として登場する中村倫也(なかむらともや)さん。尾形の大学時代と、37歳の現在を演じています。

 中村さんといえば、現在放送中のテレビドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」への出演でも人気ですが、昨年はまったく違う顔を見せた「闇金ウシジマくん Season3」も話題を集めました。さらに今年は『3月のライオン』『先生!』の公開が控え、さらなる注目を集めている彼に迫ります。

◆尾形は若い男あるある

――台本を読まれたとき、作品と尾形について思われたことは?

中村:真ん中にあるミステリーという軸とともに出てくる色んな人の人柄や、しゃべっていること、その裏にあるものといったことを想像しながら読みました。『愚行録』というタイトル通り、いろんな愚行があるわけですが、その愚行が絡み合ってミステリーになる。映画として、どうなるんだろうと思いました。

 尾形に関しては若い男あるあるだなと。特に女性への対応が、波風を避けるというか。ヤワっぽい感じをどう出していけるかなという点を考えました。ただ、わりと読んですぐにキャラクターのイメージが沸きました。

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――主演の妻夫木さんの印象を教えてください。

中村:真ん中に立つ人として、常々、妻夫木さんの出演作を観るたびに、稀有な存在だと思っています。しっかり真ん中に立つ。それは人としても役者としても。今回は僕が一方的にしゃべっている感じで、がっつり組めたわけではありませんが、現場でご一緒したとき、作品を背負っている人だから出せる雰囲気というか、いい背中を見せていただいたと感じましたね。

◆役を演じるとは役割を押さえること

――中村さんは本当にいろんな役をやられていて、毎回印象が違います。役に向かうときのスタンスを教えてください。

中村:“役”には役割という言葉が半分以上含まれていると思うんです。作品において、誰に何をもたらして、観ている人に何を伝えたいのか。その部分をちゃんと把握することが役作りの95%くらいかなと思っています。その土台に、自分の中の感覚だったり、ちょっとここ突っついたらもうちょっと作品が広がるんじゃないかなとか、クスっとできるんじゃないかなといったものを考えていく。

 どの作品にしても、役割をしっかり押さえたうえで、きちんと準備をして、本番にはフリーになって楽しく遊ぶというのがスタンスですかね。

――現在30歳で、デビューされてから10年以上が経ちます。コンスタントに活躍されてきましたが、ここ数年、特にその活躍が目立っています。自分や周囲の変化はありますか?

中村:ツイッターのフォロワー数が増えたといった分かりやすい変化はありますね。あとは業界内の反応が変わってきたことを、マネージャーさんが喜んでます(笑)。注目度が上がっているのかなということは感じますけど、僕自身の意識は変わらないですね。ひとつひとつのお仕事をしていくだけで。街を歩くのに変装しなきゃいけなくなるような段階になったら、何か感じるかもしれないですけどね。

◆なんでもやらせたい役者に

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――作品によってはエンドロールを見て、あ、これも中村さんだったんだ! と気づくこともあると思います。そういう反応は嬉しいですか? それとも中村さんが出てる! と思われたい?

中村:個人的には、中村倫也という名前はなんでもいいと思っているというか。まあ、それだと仕事にならないので事務所が困っちゃいますけど、中村倫也本人は別にいらないんじゃないかと思うんです。作品を観る人にとっては関係ないじゃないですか。役者としては、どこまでもつかめない人でいたいなとは、ぼんやり思いますね。だから、エンドロールを見て気づくというのは、しめしめと思います(笑)。主演、脇を問わず、なんでもやれる役者になりたいですし、なんでもやらせたい役者になりたいです。

――『愚行録』公開に際し、女子SPA!読者に向けてメッセージをお願いします。

中村:このサイトの読者世代の女性が観終わった後の感想が知りたいです。だから手紙とか送ってください(笑)。『愚行録』は女子のバトルも現場のひとつなので、すごいあるあるだなって思うのかどうか、気になります。男にはわからないですから。もし巷にありふれているのなら、戦々恐々として、知らなければよかったって思うかもしれませんけど(笑)。

<TEXT&PHOTO/望月ふみ>

『愚行録』は2月18日より全国公開中
配給:ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野
(C) 2017『愚行録』製作委員会