必ずしも名作が受賞するわけじゃない作品賞。

日本時間2月27日(月)に控える第89回アカデミー賞授賞式まであとほんのわずか。ということで、「歴代アカデミー視覚効果賞受賞映画のまとめ動画」や「歴代アカデミー長編アニメ映画賞受賞作品のまとめ動画」に続き、歴代アカデミー作品賞受賞映画のまとめ動画をご覧ください。



こちらはlaughing Squidが取りあげた、Burger Fictionによる動画。

受賞作は以下の通りです。

1927/28年『つばさ』1928/29年『ブロードウェイ・メロディ』1929/30年『西部戦線異状なし』1930/31年『シマロン』1931/32年『グランド・ホテル』1932/33年『カヴァルケード』1934年『或る夜の出来事』1935年『戦艦バウンティ号の叛乱』1936年『巨星ジーグフェルド』1937年『ゾラの生涯』1938年『我が家の楽園』1939年『風と共に去りぬ』1940年『レベッカ』1941年『わが谷は緑なりき』1942年『ミニヴァー夫人』1943年『カサブランカ』1944年『我が道を往く』1945年『失われた週末』1946年『我等の生涯の最良の年』1947年『紳士協定』1948年『ハムレット』1949年『オール・ザ・キングスメン』1950年『イヴの総て』1951年『巴里のアメリカ人』1952年『地上最大のショウ』1953年『地上より永遠に』1954年『波止場』1955年『マーティ』1956年『八十日間世界一周』1957年『戦場にかける橋』1958年『恋の手ほどき』1959年『ベン・ハー』1960年『アパートの鍵貸します』1961年『ウエスト・サイド物語』1962年『アラビアのロレンス』1963年『トム・ジョーンズの華麗な冒険』1964年『マイ・フェア・レディ』1965年『サウンド・オブ・ミュージック』1966年『わが命つきるとも』1967年『夜の大捜査線』1968年『オリバー!』1969年『真夜中のカーボーイ』1970年『パットン大戦車軍団』1971年『フレンチ・コネクション』1972年『ゴッドファーザー』1973年『スティング』1974年『ゴッドファーザー PART II』1975年『カッコーの巣の上で』1976年『ロッキー』1977年『アニー・ホール』1978年『ディア・ハンター』1979年『クライマー、クレイマー』1980年『普通の人々』1981年『炎のランナー』1982年『ガンジー』1983年『愛と追憶の日々』1984年『アマデウス』1985年『愛と悲しみの果て』1986年『プラトーン』1987年『ラストエンペラー』1988年『レインマン』1989年『ドライビング Miss デイジー』1990年『ダンス・ウィズ・ウルブス』1991年『羊たちの沈黙』1992年『許されざる者』1993年『シンドラーのリスト』1994年『フォレスト・ガンプ/一期一会』1995年『ブレイブハート』1996年『イングリッシュ・ペイシェント』1997年『タイタニック』1998年『恋に落ちたシェイクスピア』1999年『アメリカン・ビューティー』2000年『グラディエーター』2001年『ビューティフル・マインド』2002年『シカゴ』2003年『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』2004年『ミリオンダラー・ベイビー』2005年『クラッシュ』2006年『ディパーテッド』2007年『ノーカントリー』2008年『スラムドッグ$ミリオネア』2009年『ハート・ロッカー』2010年『英国王のスピーチ』2011年『アーティスト』2012年『アルゴ』2013年『それでも夜は明ける』2014年『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』2015年『スポットライト 世紀のスクープ』

そして2016年のノミネート作品はこちら。

『メッセージ』『Fences』『ハクソー・リッジ』『最後の追跡』『Hidden Figures』『LION ライオン 25年目のただいま』『ムーンライト』『ラ・ラ・ランド』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

受賞の傾向を見ると、ミュージカルや耳に残るBGMがある作品、またこの映画といえばこのポーズやこのセリフ、と瞬時に思い出されるシーンがある作品が多いのかな、という印象。

その他、作品の良し悪しに関わらず、その当時の世界の動きや人々の心境にも左右されている気がします。

去年から今年にかけて、アメリカは大統領選挙と就任で複雑な思いを抱いていると思うので、せめて映画くらい希望や愛に溢れたものを、と考えるのも当然。だとすると『ラ・ラ・ランド』は有力です。

しかし、昨今のオスカーは人権や差別といったことを異常なまでに意識しているので、2013年の『それでも夜は明ける』に続いて『ムーンライト』の可能性も捨て切れません。

では、この動画を編集したBurger Fictionの考えは? 筆者がちょっと深読みしていました。

映画のストーリーの基本には、「ビギニング・ミドル・エンド」(日本でいう起承転結)を守るというのがあります。ビギニングとエンドは基本的に同じだけれど、登場人物がミドルで色々と経験したことを元にエンドはビギニングよりも少しいい状態になっているのが理想です(『トゥルー・ライズ』なんかまさにその代表)。これを元に動画が編集されているとしたら…?

このまとめ動画のオープニングに使われているのは、ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルトの死とその原因をアントニオ・サリエリ目線で描いた『アマデウス』。ブロードウェイ舞台の『アマデウス』を元にしたもので、これも歌と踊りと美しい衣装、美しい音楽に溢れています。

考えすぎかもしれませんが、『アマデウス』のモーツアルトの経歴に陰りが見え始めたシーンで始まり、ハッピーエンドの『ラ・ラ・ランド』の受賞で終わることを予想した編集なのでは、なんて。

結果は日本時間の2月27日(月)午前10時から。お見逃しなく。

・おなじみの日本映画も。歴代アカデミー長編アニメ映画賞受賞作品のまとめ動画
・アカデミー作品賞歴代ワースト10、あるいはその年受賞すべきだった作品
・映画の魔法の変遷。歴代アカデミー視覚効果賞受賞映画のまとめ動画

image: YouTube
source: laughing Squid, YouTube

(中川真知子)