24日放送、日本テレビ「人生が二度あれば 運命の選択」では、元サッカー日本代表・中田英寿氏が引退の真相を告白。又吉直樹が聞き手となって行われたインタビューが放送された。

2006年のドイツW杯で日本のグループリーグ敗退が決まったブラジル戦から11日後、29歳で突然引退を発表した中田氏。その背景には、股関節に痛みを伴うグロインペイン症候群や、チーム内での確執などが噂されていた。

現在40歳になった中田氏は、日本全国を回り日本酒や工芸など、伝統文化の魅力を世界に広めている。今も現役当時を思わせる体型を維持しており、「体型は崩そうと思わなければ崩れない」と切り出すと「僕の前には三浦知良という人間が50歳で走ってますから、それを見ると”自分も頑張らなきゃな”といつも思います」と笑顔を見せた。

サッカーの話題になると、「1998年に代表に入った時は一番下の方で、とにかく好きに遊んでやってればいい。あの時は一番楽しかった」という中田氏だが、「2006年になれば年齢も一番上になってるし、周りの目線が”お前少しまとめた方がいいんじゃないか”みたいな。それは僕の性格に合わない」と振り返り、好きだけではできないもどかしさを明かした。

また、又吉が「なぜ引退を決めたんですか?」と核心に迫ると、「なんだろうな」と間を置いた中田氏は「自分がサッカーをやってて、好きでやってるわけじゃないですか。その好きの部分が楽しめなくて、ずっと時期も長く続いてて、だったら一旦休んだほうがいい」と回答。その上で「もしかしたら何年後かに戻る可能性だってあったわけだし」と、現役復帰の可能性もあったとした。

さらに、又吉から「あの時に戻れたら、現役続行と引退、どちらを選択しますか?」と訊かれると、「自分はやっぱり自分の生き方や考え方を、自分が自分を尊重してあげないとよくないし。29歳になってやっぱり、サッカーはそうじゃない(となれば)、それ(引退)は変わらない」と答えた。