24日、韓国・ソウル経済などによると、職務停止となった朴槿恵大統領の権限を代行している韓国の黄教安首相が、「大統領権限代行」との肩書をあえて記した記念時計を新作していたことが判明し、批判を浴びている。写真は韓国大統領府。

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2017年2月24日、韓国・ソウル経済などによると、職務停止となった朴槿恵(パク・クネ)大統領の権限を代行している韓国の黄教安(ファン・ギョアン)首相(国務総理)が、「大統領権限代行」との肩書をあえて記した記念時計を新作していたことが判明し、批判を浴びている。

この記念の腕時計、皮肉にもインターネットの中古品取引サイトに出品されていたことなどからその存在が明らかになった。価格は20万ウォン(約2万円)。裏ぶたの部分には「大統領権限代行 国務総理 黄教安」との文字が刻まれている。ある政府高官によると「黄首相が権限代行の職務を開始してから作ったもの」という。

無論、首相としての記念時計は以前から存在し、黄氏は「Prime Minister Republic of Korea国務総理 黄教安」と刻まれた時計をこれまで記念品として訪問先などで配っていた。

韓国では過去、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の職務が停止された際、やはり当時の首相が大統領の権限を代行したが、この時には新たな記念時計が作られることはなかった。そうしたこともあり、この「大統領権限代行」時計に野党などからの視線は冷たい。

ある野党議員は「最近の黄権限代行の行動を見ていると、大統領権限(を得るための)準備をしているのではないかと疑わしい点が多い。そんな中で記念時計まで作ったなら、国政を担うこととはまったく別のことを考えているように思える」と述べている。また、別の野党議員は国会で開かれた党の会議で、「権限代行を記念する時計だが、これには大統領の弾劾訴追を記念するという意味がある。(朴大統領をめぐる)事件は国家の不幸であるにもかかわらず、その不幸を記念する時計を作るという発想に驚きを禁じ得ない」と批判、「黄首相は腐り切った精神でこの大韓民国を管理している」と厳しく批判した。

この一件に1万近いコメントを寄せた韓国のネットユーザーの反応も多くは批判のようだ。「常識というものがない」「こんなやつが大統領になったら朴槿恵よりひどいことになる」「国がこの状況でなぜこんなことができるのかさっぱり分からない。あふれる権力欲を隠せなかったということか?」「本当に国がひどいことになってるよ。はあ、そろいもそろって」「さすがにもう火病になりそう」「これが現政府のレベルだ」と厳しい言葉が並ぶ。

また、「笑わせようとして作っただけだよね?じゃなければどうかしてる」「歴史に残るリミテッド・エディションではあるな」「失笑もの。パンツにも『大統領権限代行』って書いてるんじゃ…」など、何とかこの騒動を笑い飛ばそうとする声もみられた。(翻訳・編集/吉金)