【大宮vs川崎プレビュー】大宮、新加入・大前らが先発濃厚…川崎は古巣対決の家長に注目

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■大宮アルディージャ 家長移籍の穴を埋め、昨季越えを目指す

 昨シーズンの大宮は、リーグ戦で過去最高の5位となった。そのチームに上積みをして、今シーズンはさらに上位を……狙いたいところだったが、戦力を保つことはできなかった。攻撃の軸となり、フィニッシャーとしても活躍した家長昭博が川崎フロンターレへ、左サイドで緩急の利いたドリブルからチャンスを作っていた泉澤仁がガンバ大阪へ移籍したからだ。特に後方からのロングボールを収め、超人的なボールキープで時間を作っていた家長が移籍した影響は大きい。シーズン前のプレシーズンマッチや練習試合は、結果、内容ともに多くの課題を残すものとなった。

 最もポジティブな点は、昨シーズンの好成績を支えた守備陣の顔ぶれに変化がないこと。キャプテンの菊地光将と河本裕之の両センターバックを中心とする最終ラインは、選手層にこそ不安があるものの、ベストメンバーが揃えばリーグ屈指の安定感を誇る。一方、中盤から前は、横谷繁の負傷もあり、新加入選手が多数、先発に名を連ねる見込みだ。清水エスパルスの顔的存在だった大前元紀、日本代表に選出されたこともある長谷川アーリアジャスール、天性のパスセンスを持つ柏レイソルの生え抜きMF茨田陽生、昨季プロ1年目ながらザスパクサツ群馬で13得点13アシストを記録した瀬川祐輔といった実力者たちが噛み合えば、昨シーズン以上のゴール数も期待できるだろう。

 昨シーズンは、開幕戦でFC東京に勝利したことで勢いが出た。監督就任後、過去2度の開幕戦で勝利している渋谷洋樹監督の開幕戦連勝記録を伸ばし、『昨シーズン以上』を目指したい。(totoONE編集部)

■川崎フロンターレ 3年連続開幕戦ゴール中の新キャプテン・小林悠に期待

 Jリーグ開幕を控えたミッドウィークに開催されたACL水原三星ブルーウィングス戦は1−1のドロー。勝ち切れなかったのは事実だが、新チームとしての戦い方もピッチで表現できており、収穫もあった一戦となった。「最初の試合にしてはポジティブな感触はあるし、ここから良くなっていくと思っている」と話していたのは、幸先良く得点を挙げた新キャプテンの小林悠。実は小林はJリーグ3年連続開幕戦ゴール中でもある。当然ながら4年連続弾を狙っており、「毎試合ゴールは決めたい。決められるんじゃないかという感覚もある」と自信をのぞかせる。注目を浴びることとなりそうだ。

 水原三星ブルーウィングス戦で浮き彫りになった攻撃面での課題も改善したい。具体的には、縦の意識を強く持つあまり、後半は中央を閉めている相手に対して、安直にクサビを入れてカウンターを浴び、体力を消耗した点にある。川崎は、ボール保持をできるスタイルであるのも強みである。中2日での連戦のため、コンディションは不安なところもあるだけに、縦に急ぎ過ぎずに、ゲームをコントロールしていく試合運びもしていきたいところだ。

 ACL翌日、主力組はリカバーのみで練習を切り上げている。そのため、メンバーの編成は不明だが、スタメンは継続と見ていいだろう。特に開幕戦から古巣対決となる新加入の家長昭博は、よく知るスタジアムで、元チームメートとの対戦となる。彼にも注目が集まりそうである。

 近年、NACK5では相性が良い。ミッドウィークの試合ではドローだっただけに、鬼木達新監督も早めに白星が欲しいところだ。(いしかわごう)