【鳥栖vs柏プレビュー】豊田は5年連続開幕戦ゴールなるか…柏戦は5試合無敗と好相性

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■サガン鳥栖 J1昇格後、開幕戦は3勝2分と負けなし

 1週間前に行った水原FCとの国際親善試合で、豊田陽平と鎌田大地という鳥栖のキーマンがそれぞれゴールを挙げ2−1で勝利を飾った。ボールを保持して主導権を握りつつ、しっかりとチャンスメイクし相手を上回る8本のシュートを放ち、開幕戦に向けてチームが順調に進んでいることを示した。

 不安があるとすれば、前述の試合を含めてキャンプから90分間通試合をしたフィールドプレーヤーが左サイドバックの吉田豊と福田晃斗しかいない点。しかし、これに関して右サイドバックの藤田優人は「70分間まではやっていますし、そこから先は気持ちでカバーできますよ」と一蹴。キャンプ中、去年ほどランニングメニューはなかったにしろ、他チームに比べたらしっかりと走り込んでいるという裏付けがあり、スタミナにはチームで自信を持っているからだ。また、右MFでの先発が濃厚な小野裕二は鳥栖に加入して一度も実戦を経験していないが、「(コンディションの)問題はないです。シュートを打っても大丈夫ですし、試合に出る準備は常にしています」と話した。昨季、ハモン・ロペスにハットトリックを達成され、鳥栖にとって嫌なイメージはあるが、それだに対策してくるはず。

 一方で鳥栖はJ1昇格して開幕戦で3勝2分と負けなしを誇る。さらにエース豊田は4年連続開幕戦ゴールをマークするなど抜群の相性の良さを発揮。この開幕戦でもエースが取れば当然チームに勢いがつき、チームは勝利へと近づく。クラブ悲願の優勝に向けたスタートとなるこの試合、豊田の5年連続開幕戦ゴールに鳥栖サポーターの期待がかかる。(荒木英喜)

■柏レイソル タレント揃う攻撃陣に注目、懸念材料は「最終ラインの高さ」

 今季の柏の最大の見どころはタレントが揃う攻撃陣にある。クリスティアーノ、ディエゴ・オリヴェイラ、伊東純也の3人に、今年はハモン・ロペスが加わり、スピード、パワー、突破力、決定力を兼ね備えたカルテットの形成によって破壊力の増幅が期待できる。プレシーズンマッチのちばぎんカップ千葉戦では、ハモン・ロペスのフィットにもうしばらく時間を要することは感じさせたものの、それから2週間が経ちコンディションも連携面も「上がってきた」と下平隆宏監督は手応えを見せた。

 しかし柏は鳥栖との相性が良くなく、目下公式戦5試合連続で勝ち星がない。特に昨年の対戦では鳥栖の高さに苦しめられた。新戦力のユン・ソギョンはキャンプ中の負傷によって開幕には間に合わず、今井智基も直前の負傷で出場が微妙となった。この両サイドバックを欠くことで、最終ラインの高さが懸念材料となる。下平監督は「今年はいかに失点を減らせるか」をテーマに掲げ、キャンプを通じて守備面の改善に取り組んできた。開幕戦では、早速その成果が試されることになるだろう。

 裏を返せば失点さえ防げれば、攻撃陣には期待できるとあって勝利を手繰り寄せる可能性は一気に高まる。しかもハモン・ロペスは仙台時代の昨季、ベアスタでハットトリックを達成するなど鳥栖相手に絶対の自信を持つ。守備面とハモン・ロペスのフィットが、柏が開幕戦で白星を挙げるキーポイントになりそうだ。(鈴木潤)