【横浜FMvs浦和プレビュー】新10番・齋藤を中心に“再出発”の横浜FM、新戦力注目の浦和に挑む

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■横浜F・マリノス 史上2クラブ目となるJ1通算400勝に到達なるか

 チームの象徴だった中村俊輔が磐田に移籍するなど、主力クラスの中堅、ベテランが相次いで退団し、再出発の意味合いが強い今季。プレシーズンは若手たちが高い強度の練習を繰り返し、激しいレギュラー争いを繰り広げてきた。連動性とスピードあるプレーを追求してきた就任3年目のエリク・モンバエルツ監督は「たくさんの選択肢があることは大事」と手応えを語る。

 2017年も攻撃の要となるのは日本代表の齋藤学だ。昨季は自己最多10ゴールを挙げ、ベストイレブンを受賞。左サイドでボールを受け、得意のドリブル突破でチームを牽引する。新しく背番号10を背負い、主将にも就任したことでプレーにも好影響が出てきそうな気配だ。中村の移籍で空いた注目のトップ下は、バブンスキーが務めることになりそう。スペインの名門バルセロナの下部組織出身で、ボールを扱う技術は高い。エースストライカーとして期待された昨季のセルビアリーグMVP、ウーゴ・ヴィエイラの体調が万全でないのは気掛かりだが、2年目の富樫敬真が対外試合で6戦5発と絶好調なのが頼もしい。最終ラインは25日の開幕戦当日に39歳の誕生日を迎える中澤佑二が健在で、オーストラリア代表デゲネクとコンビを組む。大崩れはなく、粘り強い戦いが期待できるだろう。

 勝てば史上2クラブ目となるJ1通算400勝に到達。開幕戦で対戦する浦和とは昨季2分だが、開幕戦に限ると4勝1分と勝率は80%を誇る。若いチームだけに、開幕で勝てば一気に勢い付く可能性はある。(totoONE編集部)

■浦和レッズ 体調面に不安もラファエル・シルバらが存在感

 浦和のリーグ開幕戦はアウェイでの横浜FM戦となるが、公式戦という意味ではすでに2試合を消化しており、ウォームアップは済んでいる。シーズン初戦となったゼロックス・スーパー杯の鹿島アントラーズ戦ではさっそく修正すべきポイントが出た。攻撃的に仕掛けてゴールを取ろうと前掛かりになるあまり攻守のバランスを崩し、試合巧者の鹿島に徹底的にカウンターを狙われ黒星を喫した。続くACLのウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦では、逆にカウンターを受ける場面は少なかったが、その違いが修正の成果なのか、それとも相手のレベルが反映されたに過ぎないのかが、横浜FM戦で判明するかもしれない。

 一方、リーグ初戦で最大の敵になりそうなのが、対戦相手というよりも自分たちのコンディションだろう。浦和はゼロックス杯から中2日でアウェイのウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦、そこから中3日で横浜FM戦を迎える。ゼロックス杯終了後、選手たちはその足でオーストラリアへの長距離移動を強いられ、当日は機中泊。ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦後も、翌日に長距離移動で日本に戻っている。このスケジュールではまともな練習は望むべくもなく、体調を管理するだけでも大変だったはずだ。

 ただ、シーズン前のキャンプを充実させることができたのはプラス材料と言っていい。既存の選手たちに新戦力を組み込んだ布陣をいろいろと試したが、新加入選手たちは比較的スムーズに独特の戦術を飲み込み、チームのバリエーションが増えるのではという期待感を高めた。

 とりわけ、ラファエル・シルバは合流初期から存在感を示しており、今すぐレギュラーで起用されてもおかしくない。そのラファエル・シルバとGK西川周作は、キャンプ終盤の練習試合で負傷交代し、当初はある程度の離脱も予想されたが、西川はゼロックス杯、ラファエル・シルバはACLで復帰しており、スタートから主力を欠く事態は免れた。1トップ候補のラファエル・シルバの加入で、それまで不動の1トップだった興梠慎三が刺激を受け、公式戦2戦連発と勢いに乗っているのも心強い。(totoONE編集部)