【2017 J1チーム診断】バンディエラ去り…新陳代謝必要もリーグ集中でACL圏以上へ《サンフレッチェ広島》

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▽25日、2017シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎える。今シーズンは優勝賞金や分配金などクラブへ直接的に影響する部分で大幅な見直しが行われたことで、高みを目指した戦いにこれまで以上の激化が必至だ。

▽開幕を前に超ワールドサッカー編集部がJ1全18クラブを診断。今シーズンの展望や注目選手をピックアップした。今回は、一昨シーズンの王者でありながら昨シーズン苦しみ、再び上昇を狙うサンフレッチェ広島編をお届けする。

◆新陳代謝しながら前進できるか

▽リーグ連覇を目標とした昨シーズンは、負傷者が相次いだこともあって、年間順位6位と振るわず。1stステージは4位とまずまずの成績だったものの、夏にFW浅野拓麿が欧州に移籍した後の2ndステージは、10位と二桁順位の屈辱を味わった。長年クラブを支えた生え抜きのMF森崎浩司が昨季限りで引退し、オフシーズンにはクラブのバンディエラだったFW佐藤寿人が移籍。森保体制の6年目となる2017シーズンは、過渡期を迎えていると言えるチームを新陳代謝しつつも、昨季からの前進をアピールしたい。リーグに集中できる状況だけに、AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得のラインは狙っていきたいところだ。

◆2017シーズンの注目ポイント

▽一昨シーズンからFWドウグラス、FW浅野、FW佐藤と抜けていった攻撃の“トリデンテ”の連係をいかに構築するかに注目。右ヒザ前十字じん帯断裂で全治8カ月となったDF佐々木翔の長期離脱は痛いが、最終ラインと中盤にはDF千葉和彦、DF塩谷司、DF水本裕貴、MF青山敏弘、MF柏好文といった経験と実績を備える計算可能な選手たちがおり、大崩れは考えにくい。そのため、課題はゴールを奪うための得点パターン確立。新戦力のFW工藤壮人を軸に、MF柴崎晃誠、MFアンデルソン・ロペス、MF宮吉拓実、MFフェリペ・シウバといったアタッカー陣のベスト構成をいかに早く見つけられるかがポイントになる。

◆予想フォーメーション[3-4-2-1]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:林卓人

DF:塩谷司、千葉和彦、水本裕貴

MF:ミキッチ、青山敏弘、稲垣祥、柏好文

MF:フェリペ・シウバ、柴崎晃誠

FW:工藤壮人▽森保監督が一貫して使用してきた[3-4-2-1]を引き続き採用する見込み。ヴァンフォーレ甲府から獲得したMF稲垣祥がMF丸谷拓也やMF森崎和幸と、ファジアーノ岡山から加わったGK中林洋次がGK林卓人とそれぞれポジションを争う。また、セカンドトップのポジション争いも激しくなりそうで、柴崎、宮吉、フェリペ・シウバ、アンデルソン・ロペス、MF茶島雄介らが2枠をかけて凌ぎを削る。

◆期待の新戦力
Getty Images
FW工藤壮人(日本)

1990年5月6日(26歳)

2016シーズン(MLS:バンクーバー):17試合2得点▽電撃的な加入に驚いた人も多いであろう工藤に期待が懸かる。FWピーター・ウタカとはタイプが異なり、むしろFW佐藤に近いプレースタイル。オフ・ザ・ボールの動きに長けており、相手最終ラインとの駆け引きもうまい。ゴールだけでなくアシストもできるため、シャドーストライカー陣や両ウイングの選手は、可能な限り早く工藤の特徴を掴みたい。26歳という年齢から伸び代も大きく、すんなりフィットすれば2ケタ得点も期待できる。

◆キープレーヤー
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MF青山敏弘(日本)

1986年2月22日(30歳)

2016シーズン(J1):28試合2得点▽2014シーズンからクラブの主将を務めているが、今季はFW佐藤とMF森崎浩が抜けたことで、より一層とチームのまとめ役としての責任がかかる。昨シーズンは、優勝した一昨シーズンに比べれば出来が安定しなかっただけに、今シーズンは一貫したパフォーマンスを見せたい。献身的な守備のほか、持ち味であるロングフィード能力を生かし、裏への抜け出しが得意な工藤へのパス供給源としても期待。中盤をオーガナイズする主将のパフォーマンスがチームの浮沈のカギを握る。