【2017年J1クラブ分析】2季連続15位でJ1残留の新潟 新監督のもと原点回帰がテーマに

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 アルビレックス新潟は三浦文丈新監督のもと、攻守にスピーディーで切り替えの速いサッカーが追及されることになる。全員がハードワークして、恐れることなく球際でもファイトする。新潟がこれまで培ってきたスタイル、いわば原点回帰が今季の大きなテーマだ。

 始動した時点で34人という大所帯は、クラブにとっても初めてになる。これまでの人数を絞り、競争を高める方針の転換について、強化部の神田勝夫部長は、「毎年のように、ケガ人が出ると戦力が大きくダウンし、苦しんできたことが一つ。それから今季は各ポジションに、若手、中堅、ベテランがバランスよくそろった。ベテランの経験を生かしつつ、競争してもらえれば」と理由について説明した。

 34人中、新加入は13選手とチームの3分の1にのぼる。昨季のチームからラファエル・シルバ、レオ・シルバ、小林裕紀、舞行龍ジェームズとセンターラインのレギュラーが抜けた穴を、どう埋めるか。注目は21歳のアタッカー、FWのホニだ。抜群の加速で相手ゴールに迫り、両足からシャープなシュートを繰り出せるホニの得点力は、ボールを奪って素早く攻めることを目指す三浦監督の攻撃のキープレーヤーとなるだろう。

 そのホニと、キャンプから早くも絶妙なコンビネーションを見せていたのが、プレーメーカーのチアゴ・ガリャルド。うまく溜めて時間を作ることも、シンプルに周りを使うこともできるチアゴが試合のテンポをコントロールすれば、ただ速いだけでなく、厚みを持った攻撃が可能になる。

 市立船橋高校から加入した原も注目選手の1人。体の線こそまだ細いが、スピード、ジャンプ力、持久力と身体能力は高く、何よりボールを奪い切る迫力が際立つ。ボランチ、あるいはセンターバックで、リーグに衝撃を与えるだけのポテンシャルの持ち主だ。

 2年連続で年間15位という現状に、選手も監督・スタッフも危機感を持って、2017年の戦いをスタートさせている。現状を打破するために、新潟らしいアグレッシブなサッカーへの原点回帰は重要な意味を持つ。その意味で、かつて新潟の一員として戦ったミスターアルビレックスの本間勲、FWから右サイドバックに新境地を開いた矢野貴章の帰還は心強い。1人1人が覚悟を決めて臨むシーズンとなる。