女子の憧れ!”巫女バイト”に直撃インタビュー

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年末年始、神社に訪れると必ず見かける巫女さん。鮮やかな緋袴を揺らしながら境内を歩く、凛としたその姿に憧れる女子も少なくないはず。今回は、そんな”巫女バイト”の実態に迫るべく、今年神社でお正月の臨時巫女を務めたバイト3名に直撃。”巫女バイト”を始めた動機やお仕事の内容、終えてみての感想などをインタビューした。

【写真を見る】1つに結べる程度の長さが必要。写真は、巫女長の齊藤さん

■ ”巫女バイト”とは

いわゆる”巫女バイト”とは、お正月等の繁忙期に神社で臨時に募集される巫女のこと。正式には、アルバイトではなく”助勤巫女”と呼ばれ、定められた期間、神様に”ご奉仕”することとなる。

募集時期は神社によって異なるが、9月から10月頃に募集を開始するところがほとんど。臨時の助勤巫女の場合は、そこまで厳しい条件があるわけではないようだが、基本は黒髪が必須で、1つに結べる程度の長さが望ましいそう。また、大体の神社では、ピアスや指輪などの装飾品を身に着けることは禁止されており、年齢制限があるところも多い。

■ バイト巫女さん3人にインタビュー

今回、インタビューに応じてくれたのは、お正月期間中の助勤巫女を務めた3人。左から臼井さん、莊さん、酒井さん。3人とも大学生で、助勤巫女としてご奉仕するのは、臼井さんと酒井さんは初めて、莊さんは2回目だそう。今回はご奉仕終了後の3人を直撃し、お話を伺った。

――よろしくお願いします。では早速ですが、”巫女バイト”をやろうと思った理由を教えて下さい。

臼井「私は、バイト巫女をしていた友達からの誘いです。今まで色々なバイトをやってきましたが、巫女は今までやったことのない仕事内容だったので、やってみようと思いました」

莊「袴を着てみたかったからです。また、杉並区の中高に通っていたので、杉並区の神社でご奉仕することで区に貢献できたらと思い、応募しました」

酒井「私も巫女さんや袴への憧れが強かったので、応募しました」

――始める前は、”巫女バイト”に対して、どのようなイメージを持っていましたか。

臼井「神聖なイメージですかね…」

荘「やはり清楚なイメージがありました」

――では、はじめて巫女装束を身に着けたときはどう思いましたか?

莊「意外とお腹回りがきつかったです!」

酒井「着られてる感というか…。いざ自分が着てみると、どうしてもコスプレ感がありましたね」

――巫女さんとして、どのようなお仕事に携わったのか教えて下さい。

莊「基本的には、授与所でのお守りやおみくじの授与を行いました。あと、たまにお守りの最終奉製をさせて頂くこともありました」

――憧れの”巫女さん”として働くにあたって、意識していたことはありますか?

酒井「お守りの初穂料や種類など、覚えることがとにかくたくさんあったので、それを忘れないように気を付けました。家などで覚えても覚えきれなかったものは、隣の巫女さんや神職の方に聞いて頭に詰め込みました」

臼井「他のバイトをしているので、『いらっしゃいませ』『ありがとうございました』など、巫女としてふさわしくない言葉遣いが出ないように常に意識していました。あとは、神社についての知識が皆無だったので、お参りの作法や御札の祀り方などを勉強しましたね。神社から頂いた資料や研修などで覚えきれなかったものは、私もご奉仕中に周りの方の応対を見て覚えました」

――特に大変だったこと、苦労したことがあれば、教えて下さい。

酒井「授与所での暗算を間違えないようにするのが大変でした」

莊「神社やお守りに関して、参拝者の方から、あまり聞かれない内容について質問された時は少し焦りましたね」

――実際にやってみて、イメージと違った点はありましたか?

臼井「お守りの奉製をさせて頂く機会があったのが、意外でした」

莊「清楚なイメージと異なり、立ちっぱなしで足が疲れたり、喉が乾燥してしまったりと、結構ハードでした。あとは、寒そうなイメージがあったのですが、そこまで寒くなかったです」

――巫女さんならではの裏話や豆知識などあれば、教えてください。

莊「年齢が近い方が多かったので、仲良くなりました!」

酒井「『ようこそのお参りでございます』という神社特有の言い回しになかなか慣れることができませんでした。あと、本殿の正面の参道を横切る時は頭を下げて3歩で、というのは全く知らなかったので、印象に残っています」

――では最後に、終えてみての感想を教えて下さい。

酒井「人生経験になりました。あとは、年中行事をもっと大事にしようと思うようになりましたね。神職の方などに迷惑をかけてばかりで申し訳なかったのですが、楽しかったです」

莊「今まで、1日でこんなに多くの方に感謝して頂くことはなかったですし、初めて学ぶことも多く、とてもいい経験になりました。大変なこともありましたが、何だかんだ楽しかったです」

臼井「時代小説が好きなんですが、昔からある日本の伝統的なお仕事の1つである巫女をやることで、その伝統に触れられた気がして嬉しかったです。他では絶対経験できないお仕事なので、やってみて本当によかったと思います」

――ありがとうございました。

■ 今回ご協力頂いた「阿佐ヶ谷 神明宮」

今回、ご協力頂いた「阿佐ヶ谷 神明宮」は、日本で唯一となる八難除祈願のほか、「すえひろ祈祷」と呼ばれる88種類の祈願ができる全国的にも知られた神社。本殿には天照大御神、左右の摂社には右に月読命、左に須佐之男命の三貴子が祀られている。2016年9月には、2015年の鳥居に続き、伊勢神宮より御神宝の鏡と矢が下賜された。

2月25日(土)(予定)からは、同神社オリジナルのブレスレット型お守り「神(かん)むすび」(800円)から、桜の時期限定の2色の頒布が開始されるので、こちらもぜひチェックしてほしい。

一見華やかに見える”巫女バイト”だが、お守りの初穂料や種類を覚えたり、何時間も立ちっぱなしで暗算をしたりと、意外と地道な作業も多いようだ。しかし、覚えることも多い分、学ぶことも多く、日本の伝統に触れた”ここでしかできない”経験ができるのは、何にも代えがたい魅力であろう。インタビューに応じてくれた3人も、ご奉仕中の凛とした姿とは打って変わって、終始楽しそうに自身の経験について話していたのが印象的だった。3人にとっては、まさに一生の思い出に残る貴重な経験になったのではないだろうか。【ウォーカープラス編集部/本村友里】