30年間、貧しい子供たちに支援を続ける掃除人の男性(出典:http://www.shanghaidaily.com)

写真拡大

中国国営紙『北京青年報(Beijing Youth Daily)』が、ある掃除人の男性を紹介している。男性は中国北東部、遼寧省・瀋陽市に住む56歳のツァオ・ヨンギュさん(Zhao Yongjiu)だ。彼は掃除人として暮らしながら、過去30年にわたり貧しさゆえ教育を受けられない子供たちのためへの寄付を続けているという。このほど彼の素晴らしい生き方が『上海日報(Shanghai Daily)』でも報じられた。

ツァオさんはこれまでの30年間で37人の子供たちを支援してきた。貧しくて教育を受ける余裕がない子供たちに寄付し、学校へ行かせているのだ。

彼の朝は早い。毎朝4時半に家を出て瀋陽市内で掃除夫として2つの仕事を掛け持ちしている。夜の9時に戻る自宅は家賃が600人民元(約9,900円)のワンルームだ。ツァオさんは自分が所有していた家を売ってこの狭いアパートに引っ越した。「できるだけ節約して少しでも多くの子供たちを支援したい」というのがその理由だ。

実はツァオさんのこの行為は、自身の過酷な経験に基づいているという。1976年に父親を亡くしてから、ツァオさんと母親は苦しい生活を強いられたそうだ。毎日十分な食事もできないという環境で、唯一頼りになったのは近隣住民の優しさだった。彼らは貧しい母子に余り物をお裾分けして支えてくれたという。

この時、ツァオさんは「将来、必ず社会に恩返しをする」と決心した。今のツァオさんの生活は決して楽ではなく、むしろ困窮しているといっても過言ではない。しかしツァオさんは月に稼ぐ2,400人民元(約39,000円)のほとんどを寄付にあてているそうだ。

この30年間で、ツァオさんが寄付した金額は170,000人民元(約280万円)にも上る。細々と生活しているツァオさんにとって大金ともいえるお金を子供たちへの教育の支援として使う姿に心打たれる人は少なくない。ツァオさんのことがニュースで伝えられると、ネット上では「彼のような人がもっと増えたらいいのに。そしたら世界はもっと良くなるはず」とツァオさんの行いを称賛する声があがっている。

将来を担う子供たちに満足な教育をと願い、自身を顧みず子供たちを支援しているのはツァオさんだけではない。先月にはインドのニューデリーで、スラム街で7年にわたり高架橋の下で子供たちに無料で授業を行う食料雑貨店の店主のニュースも伝えられた。

出典:http://www.shanghaidaily.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)