ヒートショックプロテイン(HSP)をご存知でしょうか。ヒートショックプロテインとは、その名の通り、熱ストレスによって体内に増えるタンパク質のこと。例えば、入浴もそうですし、サウナやエステでのスチーマーなどもヒートショックプロテインを増やすアクションになります。世の中にはヒートショックプロテインを増やす基礎化粧品もあるんです。

ヒートショックプロテインの機能とは?

ヒートショックプロテイン(HSP)は、熱刺激を受けて体内で生まれるタンパク質ですが、これが細胞の修復をしてくれる能力を持っていることがわかってきたのです。身体のほとんどはタンパク質ですが、HSPはストレスや紫外線で傷んでしまったタンパク質を自己回復して正常な状態に戻してくれるスグレモノ。身体の免疫機能を高め、風邪やインフルエンザなどの病気を未然に防いだり、怪我が治りやすくなる効果が期待出来ます。他にも疲れにくくなったり、血糖値が下がる効果も確認されているようです。

ヒートショックプロテインの美容効果

細胞の修復力を持つヒートショックプロテインですから、美容面でも役立ちます。特に美肌に必要とされるのがヒートショックプロテインの中でもHSP70、HSP47、HSP32、であると、あの年齢化粧品で有名なドモホルンリンクルの研究チームが突き止めています。ちなみにドモホルンリンクルに含まれる植物エキスには、この3つのヒートショックプロテインを熱刺激を与えた時と同じように増やす働きがあるとされています。ドモホルンリンクルが人気なのはこんな理由もあるからなのですね。

ヒートショックプロテインを効果的に増やす
「HSP入浴法」

ヒートショックプロテインを増やす一番簡単なのは熱いお風呂に入ることです。マイルドな熱刺激を与えてあげる事で、身体の中に安全にHSPを生成させる事が出来ます。HSP入浴法と呼ばれる入浴方法を紹介します。

●まず入浴前に水分をたっぷり補給します。
●41〜42℃のお湯に15分〜20分浸かりながら、体温計を口に加えて自分の平熱+1.5℃の体温を保つようにします。
●お風呂から上がったら、身体をタオル等でくるんで熱を逃がさないように10〜15分安静にします。
●水分補給は常に行い、その後ゆるやかに体温を戻すようにします。

お風呂に浸かる時間は合計で構わないので、疲れたら出て休んでもOK。体温だけ保つようにしましょう。あまり温度の高いお湯に浸かると血圧が上がりすぎて身体へのリスクが大きくなるので、お湯の温度は40℃前後を目安にとどめましょう。

HSPが最大の効力を発揮するのは上記の入浴法を2日続けた後とされていて、一度HSPが体内に生成されると3〜4日効果が持続するようです。一週間に2度行う事で維持する事が可能ですね。ただし、ポイントは毎日行わないこと。毎日行うと、この熱刺激に慣れてしまい、ヒートショックプロテインが効果的に作られなくなってしまいます。

あくまで刺激であることが大切なのです。毎日サウナに入っている、毎日高温浴をしている、という人はヒートショックプロテインの恩恵が受けられていない可能性が高いので、取り入れ方を見直しましょう。


writer:立花鳩子