ブタ。仏西部モルビアン県の農場で(2017年1月17日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ゲノム編集と呼ばれる技術を使い作出したブタの細胞が、高致死性ウィルスに対する抵抗力を示した。23日に発表の研究論文で明らかになった。

 米医学誌「PLoS Pathogens」に掲載された研究論文によると、研究で用いられたのはゲノム編集技術「CRISPR/Cas9」で、DNAの小さな断片が切り取られたという。

 実験室での試験では、豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)の2つの主なサブタイプに対する完全な抵抗力が示された。PRRSは若いブタでは肺炎、妊娠ブタでは流産や死産を引き起こす。

 研究論文には、「CD163遺伝子を改変したブタから採取した細胞を調べた試験では、このDNA改変が、ウイルスの感染を阻止することが確認できた」と記された。 研究は英エディンバラ大学(University of Edinburgh)ロスリン研究所(Roslin Institute)が率いた。

 次のステップは、遺伝子編集されたブタをウィルスにさらした感染の有無を確認することだ。

 英レディング大学(University of Reading)のイアン・ジョーンズ(Ian Jones)教授(ウイルス学)によると、この方法はワクチンがないウイルスと闘うための「興味深い」手法だという。

 同教授は、研究ではウイルス感染に必要な一部受容体が除去されたことを指摘し、「ウイルスが入れなければ、病気は阻止される」と説明した。
【翻訳編集】AFPBB News