メキシコ外務省で記者会見に臨んだ(左から)ジョン・ケリー米国土安全保障長官、レックス・ティラーソン米国務長官、メキシコのルイス・ビデガライ外相(2017年2月23日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米国のレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)国務長官とジョン・ケリー(John Kelly)国土安全保障長官は23日、メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)で同国の閣僚らと会談した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の強硬な不法移民対策に関して、ケリー氏が不法移民の大量の強制送還はないと改めて明言するなど米側は両国の緊張関係を緩和する姿勢を見せた。メキシコ側はトランプ氏の貿易政策も含めて「国民の間に懸念といら立ち」があると不満を伝えた。

 米国土安全保障省(DHS)は21日、不法移民の逮捕・強制送還を強化する新たな命令を出していた。対象となる移民の多くはメキシコ出身者だ。

 しかし、ケリー氏は会談後の記者会見で「不法移民の大規模な強制送還はない。DHSはすべてを合法的に行う」と表明。移民対策に軍を動員することもないと述べた。トランプ氏は23日、これに先立ち、強制送還の強化を「軍事作戦」と表現していた。

 一方、ティラーソン、ケリー両氏と会談したメキシコのルイス・ビデガライ(Luis Videgaray)外相は、米政府が「一方的に」押し付けてくる措置は受け入れられないと重ねて強調。「メキシコ人の間には、国内外のメキシコ人に害を及ぼしかねない政策に対する懸念といら立ちがある」とも語った。

 ティラーソン氏は、両国は「テロリストになり得る人物を制止し、米国に麻薬や人々を送り込む国境を超えた犯罪ネットワークを除去して、国境での法と秩序の維持に共に取り組んでいくことを改めて確認した」と述べた。
【翻訳編集】AFPBB News