Oculus RiftにOculus Touchを追加すると、ハンドトラッキングコントローラーを活用した没入感の高いVR体験を楽しめます。しかし、Oculus RiftとOculus Touchのセットに含まれているセンサーはふたつだけ。前方にふたつ設置するので、前方180度のルームスケールでのVR体験となります。

しかしこのセンサーは増設が可能です。360度のルームスケールでのVR体験を可能にするため、センサーを追加してみました。今回はその顛末記となります。

センサーを追加するための「Sensor」は9800円で公式サイトから購入可能です。在庫は潤沢にあるようで、2月24日時点では2〜4営業日で出荷されるステータスとなっています。

Sensorには、センサー本体とマニュアルに加えて、延長ケーブルが同梱されています。センサー自体のケーブル長が約2.3メートル、延長ケーブルが約5メートルあるので総ケーブル長は7.3メートル。壁沿いにケーブルを配線できるだけのケーブル長が確保されています。

3つ目のセンサーは部屋の後方角に設置しますが、厳密に部屋の隅に設置する必要はありません。筆者の部屋では部屋の後方にふたつ扉があるので、後方から1メートルほど離れた右の壁沿いにセンサーを設置しました。

センサーを設置し、ケーブルを配線したら、Oculusアプリを立ち上げて、「歯車アイコン−Settings」の次に「Devices−Configure Rift−Reset Sensor Tracking」と進みます。「Run Full Setup」を実行する必要はありません。

ここでひとつ注意。センサーは少し前方を上げて設置することをオススメいたします。特に筆者のように身長が高く、手が長い場合は、センサーを平行に設置していると手を真上に伸ばしたときにハンドトラッキングコントローラーを見失うことがありました。

ここからの手順は基本的にOculus Rift + Touchのとき......つまりセンサーふたつのときと変わりありません。ハンドトラッキングコントローラーを目の前にかざして静止したままトリガーを2秒間引いて、その後ハンドトラッキングコントローラーを持つ手を前に伸ばしてから左右に動かし、画面上でセンサーが平行になっている位置でもう一度トリガーを引きます。

最後にプレイエリアを設定。ハンドトラッキングコントローラーのトリガーを引いたまま行動可能範囲をトレースすることでガーディアンシステムをセットアップします。これですべての作業は完了です。

なお上の画像を見ていただければわかるとおり、3つ目のセンサーはプレイエリア後方よりも手前に設置されていますが、セットアップ自体は正常に終了します。部屋の後方隅でプレイエリアの外側を向けばハンドトラッキングコントローラーを見失いますが、通常のVRプレイでそのような状況はまず考えられません。

360度のルームスケールが可能になったので、3Dお絵かきソフト「medium」で、ぐるぐるグルグル回転しながら自分を囲むように線を描いてみました。もちろん全方位で一度もハンドトラッキングコントローラーを見失うことなく、線を描くことができました。



ロッククライミングゲーム「The Climb」内の手の動きをビデオカメラで撮影してみました。360度のルームスケールが可能になったことで、背後にジャンプして手がかりを掴むような離れ業の際にも、意図せぬ手のブレで滑落するような憂き目に遭う心配はなくなったわけです。

ケーブルを部屋の壁沿いに長々と配線するのがイマイチスマートではありませんが、HTC Viveのセンサーと異なり電源を確保する必要がないので設置の自由度が高いです。

9800円と比較的手頃な価格で購入できるので、「Robo Recall」でぞんぶんにガンアクションを楽しむためにも、「VRカノジョ」で夕陽さくらちゃんに対してパーフェクトフェザータッチで接するためにもOculus Rift + Touchユーザーにはぜひセンサーを追加することを強く推奨いたします。

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