サウジアラビア・ジッダで開催された同国初のコミックコンイベント。会場の外に並ぶサウジアラビア人女性たち(2017年2月16日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】サウジアラビアで先週末に開催された同国初のコミックの祭典「コミックコン(Comic-Con)」をめぐり、主催者が何らかの「違反」で処罰を科されることが23日、明らかになった。娯楽庁が同日、発表した。

 娯楽庁は、違反および処罰の詳細は明らかにしていない。同国では保守派の反対を尻目に、このような娯楽の導入を注意深く進めている。

 紅海沿岸都市ジッダ(Jeddah)で開かれたイベントには、若者を中心に数千人が集まった。アニメ、ポップアート、ビデオゲーム、映画をテーマに構成され、3日間にわたって開催された。

 コミックコンは、飲酒、公共の映画上映や劇場公演が禁止されている同国で、人々に娯楽を提供したいと考える政府の取り組みの一環として開催された。娯楽庁は、公共の娯楽における最優先事項は「価値感やモラル、伝統を守ること」だと説明している。

 コミックコンは、同国の娯楽関連企業であるタイム・エンターテイメント(Time Entertainment)が主催し、娯楽庁の後援を受けた。同庁は違反があったとしながらも、イベントは「内容と運営においておおむね成功」としている。

 サウジアラビアでは、自動車ショーやブックフェアのような商業的イベントでも、親族以外の異性間での交流は禁じられている。

 AFPの取材に応じたコミックコンのある参加者は、会場では、会話もままならないほどの大音量でロックが流され、その中で多くの男女が交流していたと話した。

 娯楽の機会を増やすことは、サウジ王国のムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)副皇太子が掲げる経済多様化計画「ビジョン2030」の目標となっている。
【翻訳編集】AFPBB News