写真は「Happy Smile!」より

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 子役の芦田愛菜(12)が、偏差値70の名門女子中学に合格したことがニュースとなった。一日12時間勉強し、芸能で培った集中力と努力の賜物で芸能枠ではないようだ。お受験を突破したことで子役としてハクがつき、本格女優として今後の芸能活動に有利になるとされるが、その学校は芸能活動が禁止されており今後の予定は未定だ。

 実は、芦田愛菜だけでなく、ほかにも芸能人に有名中学・高校出身者は多い。

「亡くなった蜷川幸雄さん(享年80)は、関東の最高峰、開成高校の出身です。偏差値は78。野田秀樹さん(61)も筑波大学附属駒場高校で偏差値は78。舞台関係で活躍する人には、名門校出身の方が多いかもしれません。橋下徹元府知事(47)も府立北野高校出身で、偏差値は76ぐらいあります。北野高校は森繁久彌さん(享年96)も出身ですね。高島忠夫さん(86)も兵庫県の県立神戸高校出身で、神戸高校の偏差値は76程度。津川雅彦さん(77)は早稲田大学の高等学院を出ています。こちらも偏差値は76ぐらい。芸能界にも、意外と高偏差値高校出身の人が多いんです」(芸能記者)

■なぜサラリーマンにならずに芸能活動を?

 東大や京大に入れる偏差値の学校を出ながら、学歴と関係のない芸能界に身を置いているのはなぜだろうか。

「天才型の高偏差値の人は、高学歴でありながらもやりがいを見出すと、学歴に固執しない傾向があります。また、意外かもしれませんが、芸能人には自制ができて、自己管理能力がすごく高い人も多いんです。それは受験ともつながっていますよね。慶應義塾高校には、ミッツ・マングローブ(41)、小出恵介(32)、櫻井翔(35)が入学しています。いずれも偏差値は75です。その後の活躍を見ていると、高偏差値の学校に入る能力が芸能活動に有利になることはあっても、障害になることはありません」(前出・芸能記者)

 勉強ができて、名門校出身で、顔もスタイルも良くて、売れっ子芸能人。芸能界にはそんなハイスペック揃いの人物がゴロゴロしている。スクールカーストの上位の人間は、芸能界でも活躍できるということだろうか。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。