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仮想通貨「Bitcoin(ビットコイン)」の価格が約3年ぶりに史上最高値を更新しました。この背景にはアメリカ国内でビットコインが金融商品として認められ、ウォール街を中心とする投資家がビットコイン取引にアクセルを踏み出した可能性が指摘されています。

Bitcoin hits 3-year peak, nears record high on U.S. ETF approval talk | Reuters

http://www.reuters.com/article/us-global-markets-bitcoin-idUSKBN16221V

The price of Bitcoin just hit an all-time high | TechCrunch

https://techcrunch.com/2017/02/23/the-price-of-bitcoin-just-hit-an-all-time-high/

記事作成時点でのビットコインの取引価格は1BTCあたり1171ドル(約13万2000円)。この価格は、2013年11月につけたビットコイン価格の史上最高値である1165ドルを超えています。なお、coinmarketcap.comのチャートによると、本日の最高値は約1176ドル(約13万2700円)となっています。



4年間のビットコインの値動きをグラフにすると以下の通り。2013年11月に史上最高値を付けた後、当時最大の取引所だったMt.Goxの破綻などによってバブルは崩壊。その後も乱高下を繰り返しながら、2015年には取引相場は1BTCが約250ドルで安定したかに見えました。しかし、2015年後半以降、上下を繰り返しながらもビットコイン価格は全体的に上昇し、ついに、史上最高値を更新することになりました。



今回のビットコインの高値更新の背景にはアメリカでビットコインがETFの商品として承認されるという動きがあるとReutersは指摘しています。ビットコインを使った上場投資信託(ビットコインETF)は、Facebookから多額の和解金をせしめたことで名高いウィンクルボス兄弟が2014年に提案しアメリカ証券取引委員会(SEC)に許認可するよう申請していました。ビットコインETFを承認するかの判断を再三先送りしてきたSECですが、最終判断の期限である2017年3月目前となった今、「どうやら承認する見込みだ」という情報が伝わったため、ビットコインを買う動きにつながっているというわけです。

ビットコインETFが正式に承認されればビットコインが金融商品として認められることになりますが、ビットコインは金以上に値動きが荒いことで知られています。ビットコインの1日の値幅は2013年に最大40%だったものが直近1年では10%まで狭まっているとはいえ、依然として予想外の値動きを見せる可能性はあります。ビットコインを大量に保有するとみられる中国国内の動きは、ビットコインの時価に直結することも知られています。

それ自体は価値を生まないため「デジタル世界の金(ゴールド)」にたとえられるビットコインは、金と同様に世界経済が不安定な時に資産の待避場所として買われ、相場が上昇するという性質があります。この動きはBrexitの際にも見られましたが、アメリカのドナルド・トランプ大統領誕生にあわせてアメリカをはじめとする世界の株式相場が上昇する中においてもビットコイン価格が上昇していることから、ビットコインが単なる資産の待避場所としてではなく金融商品としての魅力を高め始めている可能性も指摘されています。