クルマの進化や時代の流れで消えた懐かしのドラテク7選

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昔のクルマでは重要だったが今では必要ないテクニックもある

クルマやタイヤの性能向上とともに、時代遅れというか、有効性が失われたドライビングテクニックがいくつかある。

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典型的なのはダブルクラッチ。ダブルクラッチとは、シフトチェンジの際、クラッチを切り、シフトレバーをニュートラルの位置に動かし、そこでいったんクラッチをつないでアクセルをひと吹かしして回転を合わせ、それからクラッチを踏んで、ギヤを入れ、クラッチをつなぐ作業のこと。

M/T車でシンクロメッシュ機構がない時代、あるいはシンクロがお粗末だった時代には非常に有用なテクニックだったが、フルシンクロメッシュ、しかもマルチコーンが当たり前の当今では不要のテクニック。よほど寒い時期でミッションが冷え切っている場合を除き、ギヤの入りが悪い場合は、ミッションオイルの交換やミッションオーバーホールを検討した方がいい。

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ウェット路などで、路面のグリップが低いときに、グリップの限界を探るため(?)に、ハンドルを小刻みに切る操作のことをソーイングという。しかし、小刻みにハンドルを切るということは、絶えずスリップアングルが変化するということになり、結果として、グリップ力はかえって低下し、クルマは不安定になるので、メリットはない。

タックイン

かつてのアンダーステアの強いFF車を曲げるためのテクニック。パワーオンでコーナーに進入し、ステアリングを切ったままアクセルを一気に戻すと、ノーズが急にインを向きを変えるというFF車の特性を利用したもの。

しかし、今のFF車はそれほど強いアンダーステアではないし、タックインを出そうとしても、スタビリティが高いので、急激な姿勢変化は望めない。それでも無理やりタックインを出そうとすると、今度はヨーの収まりが悪く、スピンするリスクが増えるだけなので、不安定な動きなどは出さないほうが速く走れる。

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ドラテクというよりドライビングポジションだが、かつて一部で腕をまっすぐ伸ばしてステアリングを握るのがスポーティーだと思われていた時代があった。むかしのレーシングカーのなかに、やたらと寝そべったポジションを強制されるマシンがあった影響とされるが、腕が伸びきった状態では、当然ハンドルを回しづらいので、上半身はできるだけ垂直に近い状態で、ステアリングを握ったときに、肘が軽く曲がった状態をキープできるのが、いいポジションだ。

クルマの進化に合わせて乗り方も変える必要あり

テ發けハンドル

ハンドルを切るときに、より大きな力を入れやすいとされる内がけハンドル……。しかし、パワーステアリングがない、「重ステ」時代ならともかく、現代のクルマにはマッチしない。パワステだって、たしかに内がけハンドルのほうが切りやすいかもしれないが、内がけをしようとすると、どうしても肩や背中が背もたれから離れそうになるし、切ったハンドルを戻すことを考えるとメリットがあるとはいえない。ハンドルは切ることと同等以上に、戻すタイミングや量も重要だからだ。

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本来はブレーキがロックしたときに、一瞬ブレーキをゆるめてロックを解除し、再度踏み直すテクニック。その有効性は現代でも同じだが、ABS装着車ならドライバーが足でコントロールするより、はるかに高度なポンピングブレーキをABSがやってくれるので、ABS任せにしたほうが何十倍も効果的。また、ABSレスのクルマでも、正しいポンピングブレーキがとっさにできる人はごく稀なので、大半の人はフルロックさせてしまったほうが、より安全だったりする。

Ф覆欧襯屮譟璽・残すブレーキ

スポーツ走行で、コーナーに進入する際、クリッピング付近までブレーキを残し、フロントに大きな荷重をかけ、リヤの荷重をできるだけ減らして、前輪を中心に後輪がアウトに流れやすくしてノーズを内側に向けようとするテクニック。タイヤの性能が低く、ボディ剛性が低く、しかもフロントヘビー気味だったクルマには有効だったかもしれないが、タイヤはブレーキ=縦方向のグリップと、曲がる力=横方向のグリップを同時に最大限発揮することはできないので、タイヤの事情を考えると最適なコーナリングとは言い難い。基本的にクルマを曲げるのはブレーキではなく、ハンドルだということを覚えておこう。