『雪女』の会見に出席した杉野希妃と青木崇高

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第29回東京国際映画祭(TIFF)のコンペティション部門出品作『雪女』(3月4日公開)の試写会と記者会見が、2月23日に公益社団法人日本外国特派員協会で開催され、杉野希妃監督と青木崇高が登壇。2人は流暢な英語を交え、外国人記者からの質問に答えた。

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杉野は小泉八雲の原作小説を4年前に読んで映画化を決意したと言う。「小泉八雲、ラフカディオ・ハーンが伝えようとしたことは、今の時代に求められていることだなと思いました。見えないものと共存している私たちという視点もいまは失われつつあるし、ヨーロッパでは移民の問題があるし、アメリカでも思想が過激になっていく。私は人と交わっていくことは未来を作っていくことだなと思いますし、だから『雪女』を現代で映画化するのは意味があると思いました」。

青木は杉野監督作への出演について「僕は一俳優である以上、刺激が常に欲しい生き物です。杉野監督は僕より年下の監督でありますが、自分をあずけて、雪女の世界を生きることを心から楽しむということについて、女性であることは関係なかったです。まあ、監督とのラブシーンというのは、なかなかないかな」と言って笑いを取った。

杉野は脚本ができる前から青木にオファーをしていたという。「私はリーダーシップがあるわけではないけど、情熱だけは人一倍あります。何とかして一緒にやりたいという気持ちを伝えることに対しては人よりも長けているのかも。溢れる思いをそのままストレートに伝えることはやってきたので」。

青木は杉野について「彼女はまさに雪女」と指摘。「去年は暖冬だったけど、監督が来るとその日だけちらほら雪がふってくる。何度もあったので、スタッフも監督が雪女だと認めざるをえなくて、みんなが着いていくという形だったと思います」。

『雪女』は小泉八雲の小説を新たな解釈で映画化した野心作。吹雪の夜、巳之吉(青木崇高)は山小屋で仲間が雪女に殺される現場を目撃する。1年後、巳之吉は美しい女ユキ(杉野希妃)と出会って結婚し、2人の娘・ウメは美しく聡明な少女に成長していく。【取材・文/山崎伸子】