日本を訪れたことのある中国人の間で、しばしば「日本の野菜や果物はどうして高いのか」という話題が持ち上がる。物価の高さなど様々な要素も考えられるが、その値段に見合うだけの品質が保たれているということもあるだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れたことのある中国人の間で、しばしば「日本の野菜や果物はどうして高いのか」という話題が持ち上がる。物価の高さなど様々な要素も考えられるが、その値段に見合うだけの品質が保たれているということもあるだろう。
 
 中国メディア・今日頭条は21日、「日本の500グラム60元のお米や1個100元のスイカはどうやって栽培されるのか」と題した記事を掲載した。記事は、中国で近年高価な輸入製品が消費者に喜ばれる傾向にあり、日本の農作物もその1つであると紹介している。60元は約1000円、100元は約1600円で、お米もスイカも中国の市場価格に比べればはるかに高い金額なのだ。

 記事は、このような高価な日本産農作物が売れる背景として、「生産量だけでなく品質も追求している」、「管理が非常に細やかである」、「消費者が安心して購入できる」、「パッケージにもこだわりがある」という4点を挙げて説明している。品質の追求については「生活レベルの向上とともに、単に腹を満たすだけではもはや日本人のニーズを満たすことができなくなり、よりおいしい品種が求められるようになった」と解説、その代表例としてお米の「コシヒカリ」を挙げた。

 「管理の細やかさ」に関しては、「単に作物の生産量を増やすのみならず、作物の品質の均一性も保証することができる」と説明。日本では現代の情報技術を上手に利用して細やかな栽培管理システムを作り、均質な作物の栽培を実現しているとした。「消費者が安心して購入できる」点については、包装に生産者の写真や氏名が掲載されており、誰が作ったかが分かること、作物の栽培データが記録されており、インターネット上で遡及できる体制が作られていることを紹介している。

 記事は、これらの説明をしたうえで「高価な日本製品を求める中国人を見て、われわれがすべきことはボイコットではなく、積極的に日本から学ぶことだ。ブランド農業を確立して、消費者の信頼を取り戻すことだ」と結んでいる。

 腹いっぱい食べることが優先されてきた社会が、よりおいしいもの、質の高いものが好まれる社会へと変化しつつあるのが今の中国。粗悪でおいしくないものはいくら安くても売れず、品質が確かな商品は多少高くても飛ぶように売れる時代がもうすぐやって来ることだろう。農業を含めた今の中国食品業界に求められているのはまさに、品質と安全性の追求だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)