Photo:TOYOTA

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 環境戦略で「ハイブリッド車(HV)」を前面に押し出し、主導権を握ってきたトヨタが「エコカーの次の大本命はプラグインハイブリッド車(PHV)だ」と言い切って「プリウスPHV」新型車を投入してきた。

 2月15日の新型プリウスPHVの発表会は、トヨタの新型車発表としては異例のものだった。会場は、東京・台場にある日本科学未来館。その発表会で最初に登場したのが「ミスターハイブリッド」と呼ばれる内山田竹志トヨタ自動車代表取締役会長(以下、会長)である。内山田会長は、ちょうど20年前にデビューした初代プリウスのチーフエンジニアであり、そこからトヨタの会長にまで上り詰めた人だ。

 内山田会長は「トヨタのHV販売累計がグローバルで1000万台を達成し、7700万トンのCO2を削減した。トヨタは2050年までに販売車種のCO2排出量を90%削減していく」ことを説明するとともに、「トヨタは全方位で環境戦略に取り組み、究極のエコカーを燃料電池車(FCV)と位置づけているが、インフラ整備に時間が掛かる。しばらくは石油が自動車エネルギーの主流であり続けることで、当面のエコカーの大本命はPHVとなる」と、HVに次ぐエコカー量産・量販へ強い意欲を示した。

トヨタのエコカー戦略は
今後どこに向かうのか?

「ハイブリッドの次は何だ?」「これがトヨタの答えです」。新型プリウスのCMでもトヨタのエコカー戦略におけるPHVへの思いが強調されている。それでは、20年かけてHV戦略を推進し、実用面でのエコカーの主導権を握ってきたトヨタが今回PHVに踏み込む理由は何か。トヨタのエコカー戦略は今後、どこに向かうのだろうか。

 2月15日発売の新型プリウスPHVは、名称こそプリウスだが、2015年12月に発売された4代目プリウスとは別物と思えるほどであった。フロントのフェイスデザインは、迫力がありかっこいい印象だ。さらにリヤのバックデザインはテールゲートに炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を初採用。二つの膨らみを持たせた「ダブルバックウインドウ」は大幅な軽量化に加え、空力特性の良い特徴的デザインという、これまでのプリウスとは明らかな差別化を見せた。

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