「メアリと魔女の花」に
主演する女優の杉咲花

写真拡大

 進境著しい若手女優の杉咲花が、米林宏昌監督の最新アニメーション映画「メアリと魔女の花」に主演し、主人公の少女・メアリの声を務めることが明らかになった。米林監督が2014年まで所属していたスタジオジブリ作品の中で、同監督の手がけた「借りぐらしのアリエッティ」が最も好きだと公言する杉咲は、「私にとってとびっきりのサプライズです。素敵な作品を、自信をもって皆様にお届けできるように頑張ります。メアリに“花”咲かせます!」と並々ならぬ意欲をみなぎらせている。

 「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林監督は2014年12月、西村義明プロデューサーとともにスタジオジブリを退社。そして、西村プロデューサーが新たに立ち上げたスタジオポノックが製作する第1回長編作品が、今作だ。イギリスの女優作家メアリー・スチュアートの児童文学「The Little Broomstick」が原作で、昨年12月に行われた会見では「21世紀の『魔女の宅急便』を作りましょうよ!」と西村プロデューサーが米林監督を口説いたことを明かしている。

 メアリ役に決まった杉咲は、「湯を沸かすほどの熱い愛」(中野量太監督)で宮沢りえ扮する主人公の娘を熱演し、第41回報知映画賞、第59回ブルーリボン賞、第90回キネマ旬報ベスト・テンなどで助演女優賞を受賞。底が見えない将来性と卓越した演技力で、高い評価を受けている。米林監督作品では「思い出のマーニー」で好奇心旺盛な少女・彩香を好演しており、2度目のタッグとなる。

 西村プロデューサーによれば、杉咲の起用は約1年前に決めていたそうだが、「新スタジオを構えたばかりで、ぼくらがまだ1秒のアニメーションすら出来ていないとき」というタイミングだったという。米林監督に提案したところ、「大きくうなずいて『彼女なら、出来ます!それに、この映画はメアリと“花”の映画です』などと、親父ギャグで笑い合ったのはさておき、それ以来、監督は時折、杉咲さんに事前に少しだけ吹き込んでもらった声を聴きながら、メアリを描き続けています」と賛同を得たことを明かした。

 一方の杉咲は、自らの役どころを「私が演じることになったメアリはすごく真っ直ぐで前向きな女の子です」と説明。さらに、「メアリは決して器用な人ではないのですが、誰かのために一生懸命頑張ろうとする姿はすごく魅力的だと感じました。きっと映画を見ていただく方もメアリの愛らしい姿に心を揺さぶられるのではないかと思います」と語っている。

 西村プロデューサーによれば「製作は順調に遅れていて本番のアフレコはまだ先」だというが、映画は7年に1度しか咲かない禁断の花“夜間飛行”をめぐる物語。魔女の国から盗み出された禁断の“魔女の花”を見つけたメアリは、一夜限りの不思議な力を手に入れ、雲海がそびえ立つ魔女の国へと飛び立つ姿を描く。