21日、韓国・テレビ朝鮮は、ソウルの江南地区を世界的な夜景スポットにしようと始まったプロジェクトが波紋を広げていると報じた。写真はソウル・江南地区。

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2017年2月21日、韓国・テレビ朝鮮は、ソウルの江南(カンナム)地区を世界的な夜景スポットにしようと始まったプロジェクトが波紋を広げていると報じた。

江南は1日に約100万人が訪れるソウルきっての繁華街。江南区は昨年12月、江南駅一帯を「光の通り」と名付け、米ニューヨークや香港のような夜景の名所にしようと新たなプロジェクトを開始した。午後7時〜午前0時までの毎時10分間、メーン通りである江南大路の570メートル区間に設置された「メディア・ポール」18本から一斉にレーザー光線を放つというものだ。

しかしこのレーザーの強烈な光が交通安全の妨げになると問題になっている。江南大路は交通量が多く、交通事故の発生が全国1位を記録した区間もある。レーザー光線の中には信号の色と似た黄や青色もあることから、運転手の視線が奪われ事故につながる可能性もあるのだ。また周辺ビルの利用者にも不都合が生じており、光を遮るためブラインドを下ろしている予備校もあるという。

ソウル市立大学交通工学科のイ・スボム教授は、メディア・ポールが12メートルと低くレーザー光線が建物に向かって放たれていることについて「信号と勘違いするなど、非常に否定的な状況になりかねない。早急な措置が必要」と話している。

こうした指摘を受け、江南区役所の関係者は「被害のないよう何もない空中にレーザーを放つ」方法に変更を検討していると明らかにした。

これを受け、韓国ネットユーザーからは「漢江(ソウル中心部を流れる川)でやればいいのに。あんな複雑な建物の森の中でレーザーなんて、どこがいいの?」「レーザーを放てばどこも名所になるとでも?」とレーザーショーに否定的なコメントや、「電気の無駄遣いはやめて」「意味ないことにお金を投じるのはやめてくれ」「江南区役所はお金が多いようだ。余ってるなら少しちょうだい」と自治体の方針に疑問を投げ掛けるコメント、「運転手からしたらすごく邪魔。交通事故につながる」「きれいなのはいいけど、交通を妨害するのはやめてほしい。目に当たったらしばらく見えなくなる」と危険性を指摘するコメントなどが多く寄せられている。

その他にも、「果たしてレーザーを空に放ったところで高層ビルに囲まれて効果があるだろうか」「整形の街・江南(整形外科が多い街としても知られている)。江南にレーザー放ったからって香港の夜景にはどうやっても及ばないという教訓を与えてくれるパフォーマンス」など皮肉たっぷりのコメントも寄せられた。(翻訳・編集/松村)