20代の北朝鮮青年が脱北に成功し、ラオスにある韓国大使館に到着したと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

脱北者の救出活動を行っている韓国のキリスト教団体「トゥリハナ」は、27歳の北朝鮮男性の身柄を、ラオスにある韓国大使館に引き渡したと発表した。

トゥリハナ代表のチョン・ギウォン牧師によると、この男性は平壌出身で、朝鮮労働党の幹部の息子だという。母親は10数年前に脱北し、現在は韓国に在住している。男性は、母親から送金された金を元手に、中国製品を輸入、販売する商売を営んでいた。

しかし、彼が輸入したパソコンのハードディスクに韓流ドラマのファイルが入っていると何者かに密告されてしまった。取締官に踏み込まれたものの、ファイルにはパスワードを掛けて隠しておいたため、逮捕は免れた。しかし、パソコンは押収されたため、逮捕は時間の問題だったことから、脱北を決意したという。

チョン牧師は、脱北ルートについて言及していない。今年1月に脱北した彼がラオスの首都、ビエンチャンにある韓国大使館にたどり着いたのは今月の10日で、ちょうど1ヶ月かかっている。韓国大使館はRFAの取材に「安全のため、肯定も否定もしない」と述べるに留まったが、手続きを踏み、近日中に韓国入りするものと思われる。

通常は中朝国境沿いの会寧(フェリョン)、恵山(ヘサン)、茂山(ムサン)などから脱北する人や、人身売買で中国に売られた人を助け、脱北させることが多く、平壌出身の男性が脱北するのは非常に珍しいと、チョン牧師は述べている。